こんにちは、かたせうみです。
『カニの胆石日記』番外編。
入院治療の気になるところ、本日は、『費用と術後の生活①』です。
胆石日記は、今回含めてあと2回。
これが本当の最後となります、続けて読んでくださった方、ありがとうございます。
『カニの胆石日記』にご興味ある方は、グローバルメニューの「胆石日記」または、カテゴリ「胆石日記」をご覧ください。
胆のう摘出手術、かかった費用
ではまず第一回目はお金の話です。
この度の、黄疸~胆のう摘出までに掛かった、気になる費用からご説明します。
記事後半には、医療保険から出たお金も公開しますよ!
それでは、入院費からです。
(入院自体は、緊急入院と検査で1回。胆のう摘出手術入院で1回の、計2回です。)
① 黄疸を発症して緊急入院した1回目(ほぼ絶食の為、食事はほとんどなし)。
② 一回目の入院時に検査で見つかった大腸内視鏡検査でのポリープ切除。
③ 胆のう摘出手術のための入院、手術。
全て合わせて、延べ12日・・・・。
請求額は・・・・チーン。
729,970円です
がちょーん。
ですが、健康保険が適用となるので、実際はこちらの金額の3割負担となります。
なので、自己負担はおよそ 218,991円です。
細かいことは、忘れました。
※ この数字は、カニさんから請求書を見せてもらった、かたせうみのメモによります。
(当初保険記事としてネタにしようとしていた。)
但し、カニさんは、健康保険組合から「高額医療限度額証明」を先に貰って出していたので、実際に窓口で支払った金額は84,730円となります。
ここで説明しよう!
高額医療限度額証明とは
健康保険適用の医療費については、個人負担のひと月限度額が決まっています。
年収によって段階的に負担額は変わりますが、多くの世帯では、ひと月8万円以上の医療費がかかる場合、8万円が上限となっています。
詳しい説明は、以下の通り。
「高額医療限度額証明」とは・・
「高額な治療費を払う予定なので、限度額で済むよう病院に申請する証書」のようなものです。
国民皆保険制度により、国民は、国保なり、組合なりの健康保険に強制加入となっています。(と仮定します。入ってないというか、払ってない人もいる。説明は割愛)
この証明書は、所属する健康保険組合や、国民健康保険から発行されます。
限度額は、所得や年齢により段階的に分かれますが、高所得者でなければ大体8万プラスαとなるので、先に証明書を発行してもらい病院に提出しておけば、限度額を超えた場合、窓口での支払いは限度額までとなります。
また、証明書を発行してもらわなくても、後から申請すれば、払ったお金はもどってきます。
でも、あとから戻るといっても、10万オーバーの高額な医療費、そんなにサクサク準備して払えませんよね。
なので、ある程度の医療費が見込まれる入院や通院の場合、事前に健康保険組合に「高額医療限度額証明」を発行してもらいます。
これを病院に提出しておけば、会計は多くても限度額のみとなります。
なので、カニは20万オーバーの医療費が、8万何某で済んでいるわけです。
医療費の限度額は、その月ごととなり、単月に8万円以上の支払いがなければ、払い戻しや適用はありません。
もし、前月に7万程度支払っていたとしても、翌月分との合算はしてもらえません。
ですからカニさんは、何が何でも同じ月に入院・手術を済ませたかったのです。
詳細はこちら
胆のう摘出手術入院・手術費支出の簡単な内訳
それでは、入院・手術費用の簡単な内訳を説明します。
① 胃腸科診察
3,800円(初めて訪れたちょっとヤブ医者だったところ。)
② 救急診察
4,000円(黄疸が出て、救急センターへ駆け込んだ分)
③ 最初の入院
(約)40,000円
④ 2回目入院
(約)150,000円
⑤ 外来診療(2回分)
5,000円
⑥ TVカード諸々
9,000円
⑦ 診断書
10,800円
⑥⑦と、月をまたいだ外来診療以外は、高額医療限度額証明の利用で、負担は84,730円となります。
・・・、健康保険様様ですね。
というわけで、保険適用なら、高額な治療費でも上限までの支払いでストップです。
よく、保険のTVCMでは、「医療費にこれだけかかります。」という、脅しのような文句がありますが、実際はこの様になっています。
働けない分の給与は、健康保険組合から『傷病手当』として、一部補填もされます。
なので、実際にCMにある様な高価な医療保険が、生活費を削ってでも必要かというと 、そこは見直した方がいいかもしれませんね。
但し、働けなくなった分、生活費は目減りするわけですし、高額医療で安くなったとはいえ8万円の出費だって痛いですよね。
実は、カニさんはしっかり生命保険の医療特約もつけていました。
これも公開します。
おそるべし金額!!
生命保険からおりた保険料の内訳を公開
さて、それでは、今回の入院によってカニさんの懐にいくら入ったでしょうか??
① 入院給付金
120,000円(1日10,000円×12日分)
② 入院一時金
50,000円
③ 手術一時金(大腸ポリープ分)
100,000円
④ 手術一時金(胆のう切除分)
150,000円
以上、医療特約から出た金額
420,000円!!
さらに、健康保険組合より
傷病一時金
150,000円
合計570,000円!?
(他に、25,000円ほど、職場の保険から貰ったらしい。)
カニさん、大幅プラスじゃ~ん!!
最初の大腸ポリープ切除なんて、内視鏡検査のついでに、訳も分からないまま「プチン」と切られただけですよ?!
(【ノンフィクション】カニの胆石日記⑦ 大腸内視鏡検査 - 人生半分過ぎたらしいので、色々やってみるブログ を参照してください。)
そう、当時保険太りしたカニさんは、このお金で奥さんと旅行に行き、部署の同僚にはリッチなお土産を買ってきてくれました。
そして、もう全部使ったそうです。
(パチスロか?!)
この金額を見ると、やはり、いざというときの保険は頼りになります。
ただ、カニさんもずっと、病気ひとつせず払い続けていたわけで、今まで払った保険料の総額は、今回支払われた金額より当然多いに決まっています。
だからと言って、医療保険は無駄でしょうか?
「職場の隣人」として、面白おかしく書いていますが、カニさんは結構キャリアのある人なので、保険料も、そこそこの金額のものに入っていると思うんですよね~、そこまで聞いていないけど。
しかし、『病気になった時にもらえる保険より、かけてた金額の方が多いから医療保険は無駄』という方は、毎月8万円をぱぱっと出せるのでしょうか??
入院や通院が一か月で済めばいいけど、長引いたら??
だったら、月5,000円でも医療保険に入っていた方がいいんじゃないの?
と、私は思いますけどね。
と、いうわけで、今回は、入院すればかかってくる、気になる費用をまとめてみました。
不安で一杯の方の、少しでも参考になればと思います。
医療保険には、3代疾病や成人病特約、差額ベッド費用の補填、障害認定や悪性新生物、はては抗がん剤費用保障、先進医療保障・・・。
諸々あります。
経済に余裕があるなら、良い保険に入っておけば安心ですが、その分払いはきつくなります。
いざというときに、最低限の保証を残して今貯金するのか、苦しくても、未来の自分や家族のために払い続けるのか、意見は分かれると思います。
この先の事なんて、神のみぞ知るですからね。
ただ、保険の証券はこまめにチェックして、自分で読めて、試算できるくらいは勉強した方がよさそうです。
カニさんは今回は大きくプラスになりましたけどね。
ご存知の方は多いかもしれませんが、アメリカには一部を除き公的保険はありません。
全部個人契約の自己責任です。
(ERとか見るとわかる。←古い)
怖いね。
読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、カニさん執筆、術後の生活です。