うみブログ

主に旅行記や、映画の感想などの雑記ブログ

デイサービスの見学へ行く!何事も、見ておくのは大事だな、などと思う

🔸本サイトには、アフィリエイト広告が含まれます🔸 ※案件は一切ありません

こんにちは、かたせうみです。

前回、遂に母が「デイサービスに行こうかな・・」などと言い出したのをいいことに、速攻で契約をしたことを記事にしましたが、今回は、実際に見学へ行ったお話です。

 

時間がなくて3か所しか行けなかったんだけど、雰囲気とか違うので、『見に行ってよかったな。』と思いました。

 

前回記事はこちら↓です。

候補となっていたのは、リハビリ特化デイサービスと、1日型のゆるゆるデイサービスです。

www2.kataseumi.com

 

高齢者の体力では、1日2件が限界か・・

 

前回、色々とカタログや資料をもらって帰ってきたんですが、私の滞在日数やら都合やら何やらで、決められた期間ではたくさんの施設を見に行くことができない。

ので、空いている日を優先として、日程をケアマネと相談しつつ、見学可能な近所の施設をピックアップ。

 

デイサービスは送迎付きだが、やはり近いに越したことはないし、送迎範囲もある。

見学時は施設の送迎に乗ることもできるが、送迎時間の都合もあるので、今回は妹に車を出してもらうか、妹に車を貸してもらって、私が母を連れていくかのどちらかにした。

 

そしてある日、1日に3件の予約を入れようとした所、妹から

 

 

ママが疲れちゃうでしょ!

 

 

 

と怒られ、ケアマネさんからも「見学は1か所1時間くらいかかりますので、3件はキツいんじゃないか。」と止められた。

 

そうだった、母はヨボヨボ80歳。

私は元気なピチピチ◯◯歳。

時間がない事の焦りもあったんだけど、つい自分基準で考えてしまったわ・・。

 

そういう事で、まずは都合のついた(というか、私も見ておきたかったので優先させた)、1日型のデイサービス「A施設」から見学することにした。

 

美容特化デイサービス!A施設を見学だ

 

A施設は、世にも珍しい・・、と思ったけど、ネットで探したら意外とあった「美容特化型デイサービス」だ。

QOLって大事ですよね。

 

身バレすると怖いのであまり詳しく書けないが、通常のデイサービス中に、フェイシャルやハンドセラピー、ネイルやメイクのサービスなどが別料金で受けられたり、最新の美容器具が使えたり、あれとかコレとかの(特定されそうで書けないが、芸能人やアスリートとかが使ってたり通ってたりる)設備が整っている。


そして、介護士さんのほとんどが、エステの「デュプロマ」を持っている。

 

 

エステのデュプロマは主催も色々だしそんなに難しくはないのだけれど(実は私も持ってるぞ)、一定期間の研修などが必要だ。

だから、ここの介護士さん達は美容の講義や実技の研修をちゃんと受けたという事。

 

美容関連の気になる料金は、なんとフェイシャル1回800円くらいで、ビックリした。

また、某設備の使用料は、利用料金に含まれている。

・・・、安い。

 

1日型のデイサービスなので、入浴サービスもある。

そしてお風呂も美容風呂的な感じだ。

 

食事はカフェ飯的なものも並ぶ、おしゃれな感じ。

食事は別料金だが、これはどこもそうなので、文句はない。

 

 

美容特化を謳っているだけあり、施設内部は陽あたりがよく、明るく、綺麗でおしゃれで、サロンを広くしたような感じ。

ただ、そんなに広くはない。

 

訪問時は、数人の利用者さんが集まって、みんなで手芸などをしていて、比較的穏やかな印象を受けた。

 

利用者さんの数も多くはなく、やはり女性ばかりだったので、「ここは男子禁制なんですか?」と聞いたところ、男性利用者も数人いるとの話だった。

 

フェイシャルサービスなどは気が向いた時だけ受ける人がいる程度と聞いたんだけど、うちの母の場合、『なんか毎回散財してきそうだな・・。』という思いでちょっとドキドキする・・。

 

一応、リハビリもやってると聞いてきたものの、リハビリについてはちょっとした器具があるだけで、機能訓練士などの在籍はなく、「元気な人が自主訓練的にステッパーに乗ったり、滑車でリハビリする」程度のようだ。

滑車でリハビリするやつって、こういうやつね↓

 

 

1日の流れも説明されたが、美容特化な部分以外はあまりアクティブな感じはせず、ゆったりと過ごすのがメインのようで、入浴やら何やらで疲れたら休めるように、おやすみ用のベッドまであって、好きな時に横になれるとのこと。

 

お昼前くらいから始まって、入浴、夕食まで面倒を見てくれるので、行ってくれればその日は家族も安心だし、週1くらいはこんな所で過ごすのも悪くないかなと思う反面、「運動機能を改善したい」という当初の目的からはズレてしまい、ゆるい感じが益々筋肉を固まらせ、「動かざること山の如し」を促進しそうな気がしたので、この時点で候補の上位からは外れた。

 

あとはちょっと、書籍が置いてあったりレクリエーション室が別にあったりというわけでもなく、元気な私から見ると「飽きるかな??」という思いもあった。

 

・・、が、初めての見学だったこともあってか、何だか母は興味津々で、ちょっとばかり目が輝いている・・。

 

でもなぁ、当初の予定では、週2回くらいリハビリ特化に行ってもらう予定だったんだよなぁ・・。

リハビリ週1+A施設週1でも、ヒキニートと化している今の状況よりずっといいとは思うんだけど、A施設はほとんど動かない感じだから、ちょっと違うんだよなぁ・・。

 

う〜ん・・。

 

 

リハビリ週2回+A施設1回の、週3日はどうだろう・・。

いやいやいや・・、いきなり週3回とか、年寄りにはキツいか・・(ていうか、弟に相談したら「いきなり週3回とか何言ってんの」と怒られた)。

 

しかし結局、この後別の日に2軒リハビリ特化の見学をしたが、「月1回くらいはA施設に行ってみたい。エステに行くと思えば金額的にも安い」という母の希望で、ケアマネさんに聞いてもらって月2回の利用を申し込むこととなった。

 

母の気持ちは、よ〜分かる。

私だってあんなに格安でフェイシャル受けられるんなら行きたいよ。

 

リハビリデイサービスも、やることは同じでも雰囲気色々

 

別の日。

今日は、午後からリハビリ型の半日デイサービを2軒回る予定だ。

まずは1軒目のB施設。

 

 

予約時間に扉を開けると、快く出迎えてくれる管理者さん。

室内は50坪ほどだろうか、すでに利用者が中央に集まって、井戸端会議を繰り広げている。

もっと器具がずらりと並ぶスポーツジムのようなものを想像していたが、器具はあまり多くはなく、順番に呼ばれて、変わる変わる使用しているようだ。


ベンチプレスのようなものはもちろんなく、あるのは、ステッパーとか、ショルダープレスマシーン、この間行った所にもあった滑車訓練器、レッグプレスマシーン、エアロバイクなど。

 

それと、踏み台昇降的なものもあったと思う。

あまり、危なくないやつですね。

 

こういう感じ↓?

 

さて、時間が来ると、まずは準備体操というか、椅子に座ったままの体操が始まる。

NHKの健康番組とかでも見たな、これ。

椅子に座ったまま、時にはチューブを使ったりバトンのような棒を使ったりして、2〜3曲、体操をする。

 

言ってみれば、「大きな栗の木下で」とか、グーチョキパーで何作ろうみたいな感じと、ラジオ体操を合わせたような感じだ。

 

 

うわぁ・・、なんか、めちゃゆるいな・・、ゆるいぞ〜う!

 

 

 

と正直感じたが、ふと横の母を見ると、なんか一緒に踊ってる。

意外と楽しそう。

 

体操が終わると、施設の説明などが一通りあり、その後、肩から足にかけてのマッサージ体験や足湯体験、簡単な器具を使用してのリバビリ体験などが行われた。

 

足湯は私にも体験させてくれたのだけど、気持ちよかった。

母は既にかなりの低代謝で「夜、足が冷えて眠れない。」などと言っているので、足湯で代謝を上げていくのも良いかもな・・と思った。

 

マッサージも毎回受けられるみたいで、すっごく羨ましかった。

(私は体験させてもらえなかった・・)

年寄りは色々と固くなってるから、マッサージも効果があるだろう。

 

このようなマッサージを、受けることができます

 

正直なところ、「リハビリ」なんて、スポーツニュースで怪我した選手が頑張っているところしか見たことがないから、ガツガツしたのを想像していたんだけど、高齢者向けのリハビリデイサービスは、もの凄くゆるい。

 

ていうか、スポーツニュースで見るリハビリはアスリート用なんだから、あんなんやってたら倒れてしまうわ。

 

器具を使用する運動の合間には頻繁に休憩があって、お茶を飲みながら利用者さん達同士でお喋りを楽しんでたり、スマホを見たりしている。

本格的なリハビリやスポーツジムなどを想像して行くと、お遊びみたいに感じるが、よく考えてみれば、ここでの運動量は、今の母の生活レベルだと1000倍以上だ。

 

年齢のことや、現状の運動機会や生活を考えると、これでもかなりの運動量だし、筋トレになるには違いない。

 

ついてくれた介護士さんは非常にフレンドリーで、母の話を流れるように聞いてくれている。

母は結構この施設が結構気に入ったように見えた。

 

 

2軒目のリハビリデイは、なかなかにリハビリだった

 

B施設の見学終了し、2軒目のリハビリデイC施設へ向かう。

 

送迎圏内なので、意外と近い。

時間に到着すると、担当者が迎えてくれた。

 

既にリハビリは始まっており、多分あっただろう、最初の体操は見ることができなかった。

ちょっと残念。

あの体操、どこでもやってるのかなぁ・・?

 

C施設の広さは、ほぼ、B施設と同じか、ちょっと広いくらい。

 

病院付きのリハビリなせいか、若めの人が数人訓練をしている。

器具はB施設より揃っている感じで、歩行訓練などもあり、療法士の数も多い気がするし、なんとなく活気がある・・というか、利用者の服装や足元から匂う本気度が、そもそも違う。

 

 


B施設は、ちょっとした社交場で、利用者さんの服装もお出かけを意識したオシャレを感じる人が多かったが、C施設はスポーティーな服装の人が多く、足元もスニーカーとかリハビリ用の靴を履いている人がほとんどだ。

 

施設側の説明も、「専属の理学療法士が、一人一人に合ったリハビリプログラムを組み、無理なく機能を回復させる」みたいな売り文句だった。

 

相対的に行われることは同じだと思うのだけど、C施設は器具の順番を待っている時とか休憩中も、足にチューブを巻いていたりする。

 

気になるマッサージは、ここでも行われていたので、リハビリとしては割とスタンダードなプログラムなのかもしれない。

緩さの代表「足湯」はなかった。

マッサージは是非ともお願いしたいので、AもBもCも私には好印象だ。

 

しかし

 

 

なんか、ハード・・、というか、みんなやる気で施設全体が雑然としている。

スパルタというわけじゃないんだけど、リハビリのイメージなら、こっちの方が近いかのか?

 

 

 

そんな感想を持ったものの、いきなりここでリハビリだと、できない母のやる気を削ぐ可能性もあるし、B施設の緩さはあれはあれで捨てがたく、貴重な存在だ。

 

同じリハビリデイサービスでも、施設によって方向性やカラーは様々だな〜と、すごく興味深く見学できた。

いやほんと、見学できてよかったわ。

 

妹は「自分が通うわけじゃないから興味ない。」とか言って来なかったけど、母親がどんなところに通うのかとか、気にならないものなのか・・?

そんなところで、C施設の見学は終了。

体験リハビリとかは、残念ながらなかった。

 

どこに通うか相談し、ケアマネに手配してもらう。その後、施設との契約

 

A、B、Cと見学し、私の滞在時間のリミットも近づいてきたため、自宅に戻って母と会議。

と言っても、母の答えはぼんやりして要領を得ない。

脳腫瘍がまた成長してしまったのか、ヒキニートが長すぎて、認知の衰えに拍車がかかったのか。

 

とりあえず、水を向けては母の言葉を拾う・・みたいな形で、会議は進む。

 

 

施設見学の説明では、B施設の空きは、週1回午前中のみだった。

(あのフレンドリーさとか緩さで、人気なのか??)

C施設は割とポコポコ空きはあった。

A施設はリハビリ特化ではないので、この際後回し。

 

突貫工事で日程を決めたから、明日はケアマネが面談に来る。

その時には、「何曜日にどこに行きたい」という回答をして、施設との契約日を決める予定だ。

 

一応、ここまでの順番を簡単にまとめると

 

リハビリデイに通うまで

 

①介護認定を行う。

市役所の介護福祉課などに状況を相談すると、手順を教えてもらえます。

または、包括支援センターなどに相談し、担当してくれるケアマネを見つける。

ケアマネと契約すれば、面倒なことは色々やってもらえます。

 

病院に通っていたり、入院中の人は、病院のソーシャルワーカーに相談することもできるようです。

 

②ケアマネと面談し、希望などを伝える。

この時点で介護認定を受けていない人は、多分ケアマネが手配してくれるので、介護認定を受けましょう。

そうしないと、保険が多分使えないし、金額やら何やらが決まらないのだ・・。

 

③施設の見学をする(見学はしなくても良いけど、今回のことがあって、私は絶対施設の見学はした方がいいと思いました)

 

④施設を決めたら、ケアマネ経由で、施設と契約する日を決めます。

 

⑤自宅に施設の人が来て、料金のことや、支払い、利用日などなどの説明を行い、納得できたら契約書を交わす

 

⑥通所開始

 

 

細かいことは分からないけど、多分、こんな感じ。

 

で、結果、緩めのB施設は週2回の空きはなく、Bに週1回、Cに週1回。

ケアマネに相談し、口を聞いてもらってAに隔週1回通うこととなった。
A施設に関しては、週2回のリハビリのリズムができてからということで、通うのは1ヶ月程先送りに。

 

BとCに関しては、このまま違う施設に通うのもよし、しばらく通って1本に絞るのもよしと言う事で、落ち着いた。

 

そして、ケアマネはその場で施設に連絡をとり、施設との契約日を決めた。

 

 

ここでタイムアップ。

非常に無念だが、施設との契約日には、私は既に実家にはいない。

仕方がないので、施設との契約日は、妹と弟、それぞれに頼んで、私は機上の人となった。

 

面倒ごとを押し付けられて、妹は怒っていた。

オマエ、少しはこういう事もすれよ・・。

後日談

 

そんなこんなで契約を済ませ、母はいよいよリハビリに通うことと相なった。

リハビリ当日、母は電話をかけてきて、死にそうな声でこう言った。

 

「楽しかったよ・・。なんか、自分が良くなる気がする。」

 

年取って死にそうな声なのか、リハビリに疲れて死にそうな声なのかは不明。

 

・・、なんか、死んじゃったみたいな書き方だけど、契約1ヶ月、母は元気に通ってるようだ。

楽しいというのは、手配をした私への気遣いかもしれないが、昼夜逆転のヒキニートとなったままよりは、無理矢理にでも活動時間を作った方がずっといいだろう。

 

このまま、ゆるいリハビリで、少しでも機能を改善し、新しい人間関係でもできればいいと思っている。

また、元来お喋りな母の取り止めもない話を、聞いてくれる環境があるのは本当にありがたいことだよ。

 

今回の教訓としては、デイサービスは、同じようなサービスを提供していても、結構カラーが違うので、見学は絶対行った方がいいよって話なんだけど、さてさて。

 

先日、ひょんなご縁でデイサービスを営んでいる事業主さんとお話しすることがあったんだけど、介護保険制度が導入されて24年。

一気に拡大されたデイサービスですが、少子高齢化の波に押されてか、黒字経営が年々難しくなっているという。

 

最近でも、廃業したり、大手の病院に譲渡する例が、後をたたないとか。

 

あまり詳しくは書けないのだけれども、介護保険制度が始まり、今まで家で看なければならなかった高齢者の面倒を、外部にお願いできるようになったのも束の間。

最近では、時代が逆戻りし「家で看るように」との流れとなっているそうな・・。

 

でも、家で看るとか言ったって、家族を持つ人が少なくなっている昨今、看てくれる家族なんて誰もいないという事態なんて、普通にあり得る話。

 

今後、介護保険制度は破綻してしまうのか。

なんてことも視野に入れて、自分の老いも考えなければならない。

せっかく、国民皆保険制度の国に生まれたのに、いつまでも、あると思うな親のスネ・・(本当は親と金だ)。

 

そこそこ楽しい記事を書こうと思ったのに、暗くなっちゃった・・。

我が家の娘と息子の未来が心配だよっ!

 

あ、でもね、今現在、親の介護やリハビリで悩んでいる人は、介護保険制度が使えるのだから、使えるものは使って、より良い人生を送っていただきたい!

 

それではまた。