風呂はいい。
広ければなおさらいい。
健康ランドだったら最高だ。
私がもし、平日に休みがとれたなら、朝から健康ランドへ向かうだろう。
広くて明るい浴室で、ガラス越しに眩い光を浴びながら、ゆったりと四肢を広げ、小原庄助さんの気持ちになるのだ。
庄助さんとういうのは身上を潰した人だけど、朝寝・朝酒・朝湯を楽しんで身上を潰したのなら、それはまた本望というものだろう。
平日の健康ランドは、最高に空いている。
大きな浴槽は、私一人のもの。
そう、私は今日は、王様なのだ。
大きなジャグジーも、いい香りの薬湯も、ミストサウナの塩さえも、すべて私の手の中だ。
泡風呂に飽きれば、次はサウナへ行こう。
サウナ室の小窓から、内部の様子を伺って、先客に軽く会釈なんぞをしつつ、無我の境地に浸るのだ。
何故か毎回顔を合わせるおばちゃんもいる。
しかし、『彼女は一体なぜいつもここにいて、どれくらいの頻度でここにいるのか。』
などと疑問を感じてはいけない。
彼女には、彼女の時間があるのだ。
無我の世界を味わったなら、水風呂へ向かう。
水風呂は、一瞬にして、意識をこの世に引き戻してくれる。
サウナと水風呂の往復は、心と体を軽くしてくれる。
なんて尊いバーニャ体験・・。
サウナだけは、この世から消えて欲しくない・・・。
サウナを満喫し、露天風呂に浸かり、すっかり癒されたころに、昼はやってくる。
今日は懐石セットか・・・。
ちょっと贅沢だろうか・・。
いや、何も悩む必要はない、私は今日は、王様なのだから。
大きくとられた窓ガラスから見下ろす、外の世界。
こんな時でも、人はそれぞれの時間軸を過ごしているのだ・・・。
食事が終わり、寛いだころ、微睡の女神が誘ってくる。
こんな時は岩盤浴だ。
重くなった体を石の上に横たえ、とろとろと浅い眠りにつく。
眠りから醒めた所で、仕上げはまた、露天風呂だ。
そして身体がすっかり軽くなれば、まだ陽の明るいうちに、帰路につくのだ。
なんて素敵な健康ランド。
嗚呼・・、なんて素敵な私のホリディ。
・・・、スーパー銭湯は(・∀・)イイネ!!
みんなも疲れたら健康ランドやスーパー銭湯でリラックスしよう。
平日の健康ランドはソーシャルディスタンスもなにもあったもんじゃありません。
逆の意味でね!!
私の半径3メートル以内にはひとっこひとりなし。
健康ランドやお風呂の効能については、こちらもどうぞ。
それではまた。
お風呂に入って、文字通り水に流そうぜぇ~。