カワセミは、水辺の宝石と言われるくらい、碧くて美しくて、光り輝く小さな鳥。
本州では結構見られるらしいのですが、北海道ではかなりレア。
カワセミやヤマセミが観察できる場所は、結構限られているのです。
見られる時期も、夏から秋にかけてで、冬から春は、見られないのだそうだ。
という訳で、ウトナイ湖でカワセミが見られるか!??
道央圏で、カワセミが見られる場所と言えば、円山公園や中島公園?
北大研究林や真駒内公園。
野幌森林公園や石山緑地。
西岡公園やその付近。
水辺の鳥の王者ウトナイ湖はというと・・?
「ほとんど観察できない。(ネイチャーセンター様談)」だそうです。
全くいない訳ではないらしいのですが、ほとんど観察できないし、ウトナイ湖は、カワセミが観察できる他の池よりも大きい。
故に、カワセミが止まる場所も広すぎて観測できないし、実際に見られる機会は1年に1度とか、その程度のレア率なんだそうです。
という話を、ネイチャーセンターで聞いて、ウトナイ湖でのカワセミ遭遇は無理かなと思っていたのですが、2022年10月下旬、私はカワセミに遭遇しました!
オタルマップ川沿いに現れたカワセミ・・
ウトナイ湖近くの美々川などは、カヌーの有名なポイントなのですが、ここをカヌーで下る時に、「カワセミが飛んでいた」というのを、色々なブログで読みました。
ただ、ウトナイ湖自体は、カヌーの乗り入れは禁止。
で、実際この辺で、カワセミを観察できたというのは、なかなかに稀有な話らしく、ネイチャーセンターの人も、「観察できたことはあるけれど、いつもいる訳ではなく、かなりレア」と説明してくれました。
カワセミは、水流のよどんだ場所で、エサを物色する時に見られることが多く、観察するにしても、ウトナイ湖は広すぎるんですよね。
対岸にいたらもう見られないし、湖畔で観察するにしても、水辺に行ける場所は、「東屋」か「マガンのテラス」か「イソシギのテラス」あたり。
あと、ウッドネットの森付近にあるボート置き場位で場所が限られている。
そんな事で、今やウトナイ湖では、ほとんどカワセミは見られないという事になっています。
本気でカワセミを撮影したいなら、そこそこの池で、カメラを三脚に固定して数時間待つというのが、北海道スタイルです。
それに適しているのが、道央圏なら「北大研究林」や「真駒内公園」。
千歳川沿いの「青葉公園」付近。
「野幌森林公園」「芸術の森」「西岡水源地」あたりだそうです。
いつものように、早朝ウトナイ湖で探鳥していたら、カワセミ発見!
その日私は、いつものように、早朝のウトナイ湖を散策していました。
そして、オタルマップ川にかかるあたりで、川沿いをキラキラと光りながら飛んで行く、小さな鳥を発見!
あ、あれ!
もしかしてカワセミでは??!
ピューっと飛んで行ったカワセミは、運よく水面にかかる枝に止まったようだ。
・・・けど、小さいので、ここから肉眼では、ベージュの枯葉にしか見えません💦
あまり近くに寄ると、カワセミは飛んで行っちゃうしなぁ・・。
という事で、何とか撮影できた写真がこちら。
わ~!
ホントにカワセミだった!!
撮った写真を確認するまで半信半疑。
この時はちょっと曇っていた事と、光の加減などから、碧い部分が目立ちませんが、飛んでいる時は、キラキラと光って、とても綺麗でした。
色味が地味なので、幼鳥かもしれませんね。
実は、この日はハシゴして、別の場所でもカワセミに遭遇。
私は全く気付かず歩いていたのですが、こちらを警戒したカワセミが、川の淵から飛び立つ時に、これまたキラキラと、羽が光を反射して、エメラルドの様に光ったので気がついた次第・・。
しかし、今回初めてカワセミを見たけれど、カワセミって小さいし、胸のあたりがベージュだから、見慣れないと全く気付かない・・。
今年の夏は、色々な水辺を散策し、カワセミを探したのだけれど、結局見つからなかった。
でも、今日の感じだと、私が認識できなかっただけで、実はすぐそばに、カワセミはいたのかもしれないなぁと思いました。
北海道のカワセミは、秋の終わりには姿を消す。
でも、10月の下旬でも見る事ができたので、意外と越冬する個体もいるのかもしれない・・・かもしれないかもかも・・。
という事で、ウトナイ湖でもカワセミに出会う事ができました。
但し、ネイチャーセンターの人も言う通り、遭遇率は激低。
というか、カワセミの観測には、ウトナイ湖はあまり適してないといえましょう。
私が見かけた場所も、三脚を固定してずっと待てる場所ではないので、ご注意ください。
それではまた。