こんにちは、かたせうみです。
今日は、白老にある「国立アイヌ民族博物館」で開催されている、野田サトル展「ゴールデンカムイ トゥラノ アㇷ゚カㇱアン — 杉元佐一とアシㇼパが旅する世界 —」に行ってきたので、レポートします。
野田サトル展とか、私が勝手に言っているだけで、展示の正式名称は、赤字の部分となります。
野田サトルさんは、アイヌの少女と共に金塊をめぐる活劇漫画「ゴールデンカムイ」を絶賛連載中の漫画家さんです。
物語も最終章に突入し、いよいよ最後の盛り上がりを見せていますが、今なら最新話迄ヤンジャンのWEBサイトなどで解放されているので、読んだ事ない人は是非この機会に読んでみて下さい。
ギャグとストーリーのバランスが良く、とても完成度の高い漫画です!
無料期間は9月17日まで、お急ぎください。
コミック派の方はこちら
「野田サトル展」は8月22日まで!博物館は完全予約制です
到着しました「ウポポイ」へ。
ポロト湖畔に位置するこの施設は、現在コロナ禍という事もあり、前売り券が必要になります。
当日空きがあれば入り口でも買えるのですが、博物館を訪れるには、事前の予約が必要となりますので、ご注意ください。
夏休み期間+野田サトルという事で、博物館やイベントの予約はすでに満席気味。
私達は結構遅い時間の予約でした。
という事で、待ち時間は、テーブルやショップのあるロビーでまったり。
博物館のショップへは、予約券がなくても入る事ができます。
北海道のお菓子とか、アイヌ文様の刺繍が入ったマスクとかハンカチなどが売っています。
近くにはテーブルや椅子があり、温かいコーヒーなども飲むことができます。
「ゴールデンカムイ」のアクリルスタンドなどのグッズも売っています。
漫画も全巻揃っていました。
金カムグッズに立ち寄る人々・・。
グッズは、1商品につきおひとり様1点となっています。
ああ、江渡貝君のグッズがないじゃん!
え・・、江渡貝君て、序盤の人じゃん!!えええぇ?
江渡貝くん人気なのに・・・
江渡貝君は人気だけれど、割と序盤で退場したし、ここにグッズが並ぶ感じではないですね・・。
売り切れたとも思えず。
私の推しの牛山様もありませんでしたw。
手に入るキャラは、杉元とアシリパさん、白石と土方歳三に谷垣、鶴見中尉と月島軍曹、鯉登少尉あたり。
あ、尾形百之助を忘れてた・・。
うさみんと二階堂はいるのに、なぜ牛山様いないのかな・・・。
缶バッジやアクリルスタンドがメインでしたが、個人的には職場でひっそり使える付箋とかクリップがあれば買ったのになぁ・・・。
「ゴールデンカムイ トゥラノ アㇷ゚カㇱアン — 杉元佐一とアシㇼパが旅する世界 —」会場へ
時間が来たので、博物館へ移動します。
やってるやってる!
こちらが、特別展示の入り口。
特別展を見るには、+300円で観覧券を購入します。
観覧券にも、ちゃんと「ゴールデンカムイ」の画がプリントされてる!
紙媒体はやっぱり素敵!
入ってすぐに、「ゴールデンカムイ」の主人公杉元佐一がお出迎えしてくれます。
天井を見上げると、あの有名なセリフが垂れ幕となっている。
元気が出るね、このセリフは。
ここで注意書き。
館内にはいくつか動画が流れている所があるのですが、動画の撮影は禁止です。
また、野田サトルの特別展示では、展示品と共に、縁のあるシーンの原画も展示されているのですが、原画に関しては、単体での撮影はNGとなっています。
これから行かれる方はご注意ください。
そんな感じで、展示室です。
原画と資料は、こんな感じで展示されています。
映り込みがすごいので、この角度からしか撮影できず残念な、「インカラマッ」の着物の展示。
黒地でとても美しかったので、出来れば正面から撮りたかった・・。
これは、チカパシの腰に携えられていたマキリの展示。
涙なくして読めない、チカパシが独り立ちするシーンと共に。
樺太編で登場する、樺太アイヌの衣装。
多分、「ゴールデンカムイ」の事を知らなくても、民俗学をやっている人なら興味深そうな資料もあります。
作中に出てくる野草などの展示と共に。
「春が来て、青物が採れるようになると、女たちは忙しくなる」ってあたりかな??
冬が厳しい北海道では、春が来ると山菜を採って、長い冬に備えて食料の仕込みなどが始まる為、忙しくなるんだそうだ。
これ、網走監獄の囚人服と、看守の制服ですね。
「ゴールデンカムイ」を代表する絵が飾られています。
これ、実は数年前網走監獄で見た。
正直、展示の質や意匠については、網走監獄の方が面白かったのですが、これはこれで。
じゃ~ん!
二瓶と村田銃の展示です。
これは、撮らずには帰れないでしょう。
このエピソードもかなり序盤だったなぁ・・。
キロランケのお洒落な細工の小刀。
杉元がいつもかぶっている帽子。
鶴見中尉。
なんちゅーか、鶴見中はホント策略家だよね、人たらしだし・・。
こちらは中佐の大礼服。
カッコいいですね。
土方さんと言えば、名刀「和泉守兼定」ですが、刀の展示は無し。
和泉守が見たい方は、確か東京都日野市の「土方歳三資料館」へ行けば見ることができたと思います。
館内は、出来たばかりでとてもきれいです
館内は、できたばかりですごくキレイ。
そして、映り込みがすごいので、なかなか正面から写真撮れなくて残念です。
野田先生のサイン色紙。
やっぱプロはすげーうまいな・・。
・・・・・
会場には 各巻のコミックの表紙も展示されています。
結構な大きさで展示されているのですが、これが、実際のコミックとは雰囲気とか色の感じが違うんですよね。
鮮やかです。
今、野田さんがアナログで描いているのかデジタルで描いているのか分かりませんが、原画や展示されている絵にはとても迫力があります。
原画をまじまじと見てみたけれど、鉛筆の線とかホワイトの跡とかが一切なかったから、やっぱりデジタルで描いているのかな?
時代ですね。
さて、会場には沢山の展示がありましたが、漫画を振り返ったり、アイヌの歴史を勉強したりと、なかなかの見ごたえでした。
こんな軽くアイヌ文化の展示のレビューなどをしていますが、しかし、実は北海道ではまだまだデリケートな案件なのです。
別件で先に観てきた夫はさほど感動はしていなかったけど、「ゴールデンカムイ」が好きならとても充実した展示となっています。
館外で時間待ちしていたら、一足早く観覧を終えた女性達が
「もっと子供がワーッといて、うるさいかと思っていたのに、こんなに静かにみられるなんてね。」
「やっぱり大人の漫画なんじゃない?」
と言っていました。
いや、クマに顔の皮剥がれたり内臓飛び出たりする漫画は子供は読まんだろ、と心の中で呟きましたが、確かに館内は静かにゆっくり展示を見ることができ、「ゴールデンカムイ」の世界に浸ることができました。
さっきも書いたけど、展示の質としては網走監獄の方が興味深いし面白いし工夫もされているし資料も豊富なんだけど、あれは網走の歴史で、こちらはアイヌの歴史なので、比べるもんでもないけれど、網走監獄はとても面白いので、「ゴールデンカムイ」ファンの方はそちらもぜひ見に行ってみて下さい。
あれ、網走監獄の宣伝みたいになっちゃったけど、それではまた。