うみブログ

主に旅行記や、映画の感想などの雑記ブログ

野幌森林公園で遭難しそうになるの巻②根性で歩き、無事帰還

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北海道にある、野幌森林公園に来ています。 

瑞穂の池に到着した所からの2回目。

前回の記事はこちら⤵をご覧ください。

www2.kataseumi.com

 

瑞穂池から瑞穂連絡線を通って記念塔に戻ろうと思ったのに、何故か瑞穂口という駐車場に到着した・・

 

野幌森林公園瑞穂の池の写真

 

百年塔口から歩いて、当初の目的である「瑞穂池」に到着しました。

今日はバードウォッチングをすべく、割と午前中の早い時間から出発しているので(と言っても、午前9時位)現時点では、まだまだ余裕のよっちゃん。

 

今日は、この後お昼過ぎにお気に入りのスーパー銭湯へ赴き、昼食を摂ってから、岩盤浴とかサウナでゆっくりする予定。

 

なので、時間はまだあるし、来た道を戻るのも芸が無いので、この先に伸びている散策路へと向かう。

 

 

上の写真は野幌森林公園の地図ですが、私はこの時、瑞穂連絡線へ入って、百年塔まで戻る、短いコースを選択した・・・、はずなのに!!

 

到着したところは、「瑞穂口」という駐車場・・。

まさか、これから遭難を覚悟する出来事が起こるとは思ってなかったので、絵にならない駐車場の写真はありません・・。

 

初めて来た私は

 

 

へぇ~、ここまで車で来られるんだ。

 

 

 

位に思ってました。(因みに、ここの駐車場はあまり人気がないのか、季節的なものなのか、車はあまり停まっていなかった。)

 

さて、駐車場からは、道が3本出ています。

1本は、幹線道路からこの駐車場へ続くアスファルトの道。

これは、絶対違う。

 

問題は、残る2本です。

 

 

駐車場には一応公園内の地図(上のようなもの)が出ているのですが、「こっちに行けば基線だよ」というような、親切な看板は立ってません。

 

車を停めている駐車場は開拓の村なので、ここで選択を間違えると、3.6キロ歩いた挙句、駐車場から一番遠い、トド山口に着いてしまう・・。

万が一道を間違えたら、既に2.5キロ歩いている所に3.6キロ足して、6キロ弱。

そこから百年塔の駐車場まで戻るのに、また6~7キロ歩かなければならない事になる・・。

 

ウォーキングも登山もしない私に、そんなの無理に決まってる!

 

という所で、ここでの選択は超重要。

でも、どっちに進めば正解なのかも分からない・・・。

けど

 

 

地図の感じからして、多分こっちが正解だろう。

 

 

 

という事で、進路を決める。 

因みに、トド山口方面に出る、「下野幌線」 へは、向こう側に集落があるような、田園風景っぽい、ちょっと拓けた景色が広がってて、ゲートのようなものがあります。

で、基線方面は、舗装された林の道です。

 

初めて瑞穂口に行く方は、参考にしてくださいね。

 

という事で、確証のないまま、私は進む・・・。

 

余談ですが、瑞穂池周辺には、いくつもの水芭蕉スポットがあり、とても綺麗です。

 

野幌森林公園で見られる水芭蕉の写真

 

でも、尾瀬とか上高地あたりで見られる、華奢な感じの水芭蕉ではなく、ごつくてぶっとい水芭蕉です。

これ、ホントに水芭蕉なんだろうかと思ったけど、水芭蕉らしい・・。

 

野幌森林公園で見られる、フクジュソウの写真

 

 福寿草も見られます。

今は春先なので、木々の緑や花も少なめですが、初夏~秋にかけては、色とりどりの花や、萌え出づる緑に圧倒される森林へと生まれ変わります。

(遭難しかけたのに、その後ちょくちょく行っている)

 

ルートに自信の無いまま進む私は、遭難した時のことを考える

 

ウグイスかね??



さて、進路を決めたものの、イマイチ自分に自信の無い私。

瑞穂口から出ている基線が、これまた曲者で、道が舗装されているんですよ。

 

道路状況がよければ、この道は自動車で登満別口方面へ通過する事ができるらしい。

但し、口コミでは、閉鎖されている時の方が多いようだ。

 

この様な林道で、なまじ舗装されていると、物凄く不安になります。

『もしかして自分は、森林公園から抜け出て、市道や農道などの、ローカルな道に出てしまったんではないだろうか??』と。

 

田舎の山道を想像してください。

怖いですねぇ~・・・。

 

で、更にこの辺には、小学校の跡地とか、配水池とかの看板があったりするので、野幌森林公園に何があるのか知らないと、本当にここが園内なのかと不安になるのです。

しかも、車も全く通らないし、マイナーな道なのか、トレッキングやバードウォッチングの人もいない・・。

 

瑞穂池のあたりから、空は今にも雨が降りそうに暗くなっている・・。

 

途中で見つけた、小鳥の写真も真っ暗ですよ・・。



例え、道が合っていたとしても、駐車場までは5キロくらいは歩く予定だ。

私はこの辺で、万が一のことを考えるように・・・。

 

 

ここは大きめの道だから、万が一の時には、警察を呼べば、見つけてくれるだろう。

その前に、疲れて歩けなくなったらどうしよう??

ここは車が通れるみたいだし、夫に連絡したら、迎えに来てもらえるだろうか・・。

 

 

 

しかし今は、自分を信じて歩くしかない。 

でも、もしこの道が全く違う道だったら??

実はもう、野幌森林公園からも離れてしまっているかもしれない・・。

 

飲み物は、さすがに用意してあるから大丈夫。

食べ物・・、は、ダイエット中だから持ってない。

ていうか、そもそもスパ銭で食べる予定だったし、お菓子の類は持ち歩いていない。

あ・・、プロテインとシェイカーを持ってきていたんだった。

これを水で溶かせば暫くは大丈夫か・・。

 

熊情報もないから多分大丈夫・・。

(でも、いないと決まったわけでも無い所が怖い。こんな所、いつヒグマが出てきてもおかしくないのだ。)

 

・・・、もし、雨が降ってきたら??

 

今日は朝から快晴だったから、雨具は用意していない。

雨が降っても根性で歩くしかないんだけど、レインウェアとかゴアテックスとか持ってきてないから、濡れたまま数キロ歩くのか・・。

 

という事は、木陰で小降りになるのを待っていたら、低体温症になるかもしれない。(4月の北海道は、まだまだ寒い)

 

そうしたら、一歩も動けなくなってしまう・・。

 

から、絶対休んではいけない・・。
(休まず歩いても、低体温症になる時はなります)

 

そういえば、昔、登山が趣味の上司が、言っていた・・。

 

 

登山初心者は、その辺で買った安いレインウェアで舐めた登山するから、遭難すんだよ。(雨具の良し悪しは、そのまま命につながる大事な道具なのだ)

 

 

 

そんな言葉が頭をよぎる。

うう・・、雨具も持たず、舐めた登山してごめんなさい・・。

 

って、違う!

 

しかし、こんな風に、万が一の事しか今は考えられず、鳥を撮影する余裕もなく、このまま気を失ったりでもしたら、多分誰にも見つけてもらえないだろうという恐怖と遭難の危機で、私の頭はもう一杯。

 

選択した道が合っていれば、もう少ししたら、分かれ道になるはずだと自分に言い聞かせ、ただ速度を速め、歩くのみ。

途中、グーグルマップを起動したが、現在地は示されるものの、HPにあるマップへは、ずっと読み込み中で、アクセスできない・・。

 

ネットも繋がんね~~~~!!

ここは、魔境か?!

 

程なくして分かれ道。取り敢えず、正しかった事を確認

 

野幌森林公園内にある、散策路マップの写真

案内板キタコレ!



基線の緩やかなカーブを歩くと、程なくしてT字路となり、道が二手に分かれます。

あ・・、案内板があった!

まだちゃんと公園内に自分はいるんだと、ホッとする。

 

ここで、ひとまずは方向に間違いがなかったことが確定し、一安心。

しかし、分かれ道の所には、案内板があっても、それぞれの行く末を示す矢印を掲げたものはない。

 

地図によると、一方はトド山口方面。

これは、さっきも書いたけど、絶対行っちゃダメな方。

もうひとつは、登満別方面。

登満別がよく分からん・・。

 

しかもこれ、瑞穂口で見た地図とは、上下左右が逆になっている。

途中でカーブがあったから、方向が変わったんだろうか・・。

 

ここはひとつ、冷静になって、方向を確認する。

正しき道であれば、ここからゴールまでは、あと3km。

 

 

多分、こっちで合ってるはず・・。

 

 

 

と、

とりあえず、「登満別方面」へと曲がる。

 

登満別方面へ800メートル歩くと、またしても分かれ道が・・

 

さて、ちょっとだけ安堵し、基線を登満別方面へ更に進むと、またしても分かれ道。

舗装された道と、土の道。

確か、「登満別口」と「大沢口」の案内板。

 

案内板があった所



 上の写真を見ていただくと分かると思うのですが、赤丸がしてあるところが、さっきの案内板。

そこから更に800メートルほど北へ進むと、もうひとつ分岐点があるのがお分かりいただけるだろうか。

 

この時点で、地図を持たない&初めての散策である自分は、どちらに進めばいいのか分からない。

スマホを立ち上げるも、ネットに繋がらず、HPの地図を確認する事ができない。

 

そこへ、なんだか、『健康の為、いつもここを歩いてま~す!』みたいなおじいちゃんが、向こう側から歩いてくる!!

 

わ~~!!

初めて人に出会ったよ。

地獄で仏とは、まさにこの事!!

これはもう、聞くしかない!

 

 

あの・・、すみません。

百年の塔まで帰りたいんです( ;∀;)

 

 

 

もう、「どっちですか?」とか、「百年の塔まで行きたい」とかの言葉ではなく、「帰りたいんです。」と、迷子バレバレの言動。

だけど、おじいちゃんは、優しく教えてくれました。

 

 

こっちの道だよ。

 

 

あ、ありがとうございます!!

 

 

 

た・・、助かった~!! 

これできっと帰る事ができる!

 

時計を見ると、午後12時を回る所。

これから数キロ歩くとして、予定の時間より1時間以上オーバーしてしまっているが、暗くなる前に辿り着ける目途がついて一安心。

 

安堵の中で、写真を撮る余裕が生まれる。

帰って来てびっくりしたけど、本当に瑞穂口を出てからここまでの写真が無いのだ。

いつもの私なら、ネタになると数枚は写真を撮るはずなのに、そんな余裕もなかったとは・・。

 

という所で、こんな道に出ました。

 

 

ここは、園内を縦に突っ切る「中央線」という道。

誰もいないと、心細いですよね。

大自然で一人ぼっち・・。

 

この後、バズーカのようなカメラを持って、これまた道に迷った風なおじさんと出会う。(ずっとスマホを見つめていたから、多分迷ってるんだろう。その後、スマホをしまって、同じ方向へ歩き出すのを確認。)

 

 

倒木そのまんまの道・・。

これは、くぐるか跨ぐかしないと通れないのだけど、バレエやってる意地で、跨いで通過・・・。

できず、結局くぐる。

道のわきに目をやると、なにやら、赤い水芭蕉が咲いている。

 

野幌森林公園にある、ザゼンソウの写真

水芭蕉なの??

 

自宅に戻って調べてみたら、「ザゼンソウ」という名の植物らしいです。

ややしばらく(って言っても、2キロくらい)歩くと、やっと「百年塔」への案内板が登場。

そこから「瑞穂連絡線」へ入ると、途端にファミリーやカップルなどとすれ違うようになり、途端に休日の賑やかさに・・。

ここでやっと本日の生還を確信。

 

この後雨が降って来たんだけど、曇りのうちに散策を終える事ができて、一命をとりとめた私の、渾身の写真をご覧ください。

 

アカゲラの写真

アカゲラ

 

キツツキ類は、意外と木の根元の方でエサをつついている事があります。

 

この日のアカゲラは、サービス精神があったのか、たくさん写真を撮らせてくれた。

 

 

ハシブトガラ?

シャッター切ったら、たまたま飛ぶ瞬間で、奇跡っぽい写真が撮れた。

 

エゾエンゴサクの写真

エゾエンゴサク



怖い思いをしたくせに、あれから何度か通ってる野幌森林公園

 

そんな訳で、派手なアカゲラなどの写真と共に、遭難を覚悟する事態に至った散策記事ですが、実は、こんなに怖い思いをしたくせに、ここまで来たからには、全コース制覇してやる勢いで、最近野幌森林公園へ通ってます。

 

行く度道を間違えたりしていますが、他の人のブログを読んでも、結構「遭難しかけた」という記事を見かけるので、野幌森林公園は、そんな所なのかもしれないですね。

 

因みに、この記事を書いている6月時点では、緑が青々と茂り、マイナスイオンたっぷりの気持ちの良い散策路となって、いよいよシーズン到来。

訪れる人の数も数倍になっているので、お天気がいい日中なら、そんなに怖くはありませんよ。

 

ただ、長距離のコースを選ぶときは、雨具やタオル、水分や糖分(かりんとうや干芋がおススメです)の準備を忘れずに。

 

それでは最後に、別の日に散策した時に撮影した、エゾリスの写真をご覧ください。

 

エゾリスの写真

 

かわいいね~♡

この日の散策は、埋蔵文化財センターから、大沢口方面。

この様子は、後日。

 

それではまた。

 

※本日ちょっと話題にした、登山用の雨具の話

最近は◯-クマン等でもいいものが手に入りますが、雨に濡れるのはとても危険なので、これから登山などを考えている人は、体温が奪われたりしないよう、土砂降りでも大丈夫なものを、上下セットで選んだ方がいいと思います。