北海道にある、野幌森林公園に来ています。
瑞穂の池に到着した所からの2回目。
前回の記事はこちら⤵をご覧ください。
瑞穂池から瑞穂連絡線を通って記念塔に戻ろうと思ったのに、何故か瑞穂口という駐車場に到着した・・
百年塔口から歩いて、当初の目的である「瑞穂池」に到着しました。
今日はバードウォッチングをすべく、割と午前中の早い時間から出発しているので(と言っても、午前9時位)現時点では、まだまだ余裕のよっちゃん。
今日は、この後お昼過ぎにお気に入りのスーパー銭湯へ赴き、昼食を摂ってから、岩盤浴とかサウナでゆっくりする予定。
なので、時間はまだあるし、来た道を戻るのも芸が無いので、この先に伸びている散策路へと向かう。
上の写真は野幌森林公園の地図ですが、私はこの時、瑞穂連絡線へ入って、百年塔まで戻る、短いコースを選択した・・・、はずなのに!!
到着したところは、「瑞穂口」という駐車場・・。
まさか、これから遭難を覚悟する出来事が起こるとは思ってなかったので、絵にならない駐車場の写真はありません・・。
初めて来た私は
へぇ~、ここまで車で来られるんだ。
位に思ってました。(因みに、ここの駐車場はあまり人気がないのか、季節的なものなのか、車はあまり停まっていなかった。)
さて、駐車場からは、道が3本出ています。
1本は、幹線道路からこの駐車場へ続くアスファルトの道。
これは、絶対違う。
問題は、残る2本です。
駐車場には一応公園内の地図(上のようなもの)が出ているのですが、「こっちに行けば基線だよ」というような、親切な看板は立ってません。
車を停めている駐車場は開拓の村なので、ここで選択を間違えると、3.6キロ歩いた挙句、駐車場から一番遠い、トド山口に着いてしまう・・。
万が一道を間違えたら、既に2.5キロ歩いている所に3.6キロ足して、6キロ弱。
そこから百年塔の駐車場まで戻るのに、また6~7キロ歩かなければならない事になる・・。
ウォーキングも登山もしない私に、そんなの無理に決まってる!
という所で、ここでの選択は超重要。
でも、どっちに進めば正解なのかも分からない・・・。
けど
地図の感じからして、多分こっちが正解だろう。
という事で、進路を決める。
因みに、トド山口方面に出る、「下野幌線」 へは、向こう側に集落があるような、田園風景っぽい、ちょっと拓けた景色が広がってて、ゲートのようなものがあります。
で、基線方面は、舗装された林の道です。
初めて瑞穂口に行く方は、参考にしてくださいね。
という事で、確証のないまま、私は進む・・・。
余談ですが、瑞穂池周辺には、いくつもの水芭蕉スポットがあり、とても綺麗です。
でも、尾瀬とか上高地あたりで見られる、華奢な感じの水芭蕉ではなく、ごつくてぶっとい水芭蕉です。
これ、ホントに水芭蕉なんだろうかと思ったけど、水芭蕉らしい・・。
福寿草も見られます。
今は春先なので、木々の緑や花も少なめですが、初夏~秋にかけては、色とりどりの花や、萌え出づる緑に圧倒される森林へと生まれ変わります。
(遭難しかけたのに、その後ちょくちょく行っている)
ルートに自信の無いまま進む私は、遭難した時のことを考える
さて、進路を決めたものの、イマイチ自分に自信の無い私。
瑞穂口から出ている基線が、これまた曲者で、道が舗装されているんですよ。
道路状況がよければ、この道は自動車で登満別口方面へ通過する事ができるらしい。
但し、口コミでは、閉鎖されている時の方が多いようだ。
この様な林道で、なまじ舗装されていると、物凄く不安になります。
『もしかして自分は、森林公園から抜け出て、市道や農道などの、ローカルな道に出てしまったんではないだろうか??』と。
田舎の山道を想像してください。
怖いですねぇ~・・・。
で、更にこの辺には、小学校の跡地とか、配水池とかの看板があったりするので、野幌森林公園に何があるのか知らないと、本当にここが園内なのかと不安になるのです。
しかも、車も全く通らないし、マイナーな道なのか、トレッキングやバードウォッチングの人もいない・・。
瑞穂池のあたりから、空は今にも雨が降りそうに暗くなっている・・。
例え、道が合っていたとしても、駐車場までは5キロくらいは歩く予定だ。
私はこの辺で、万が一のことを考えるように・・・。
ここは大きめの道だから、万が一の時には、警察を呼べば、見つけてくれるだろう。
その前に、疲れて歩けなくなったらどうしよう??
ここは車が通れるみたいだし、夫に連絡したら、迎えに来てもらえるだろうか・・。
しかし今は、自分を信じて歩くしかない。
でも、もしこの道が全く違う道だったら??
実はもう、野幌森林公園からも離れてしまっているかもしれない・・。
飲み物は、さすがに用意してあるから大丈夫。
食べ物・・、は、ダイエット中だから持ってない。
ていうか、そもそもスパ銭で食べる予定だったし、お菓子の類は持ち歩いていない。
あ・・、プロテインとシェイカーを持ってきていたんだった。
これを水で溶かせば暫くは大丈夫か・・。
熊情報もないから多分大丈夫・・。
(でも、いないと決まったわけでも無い所が怖い。こんな所、いつヒグマが出てきてもおかしくないのだ。)
・・・、もし、雨が降ってきたら??
今日は朝から快晴だったから、雨具は用意していない。
雨が降っても根性で歩くしかないんだけど、レインウェアとかゴアテックスとか持ってきてないから、濡れたまま数キロ歩くのか・・。
という事は、木陰で小降りになるのを待っていたら、低体温症になるかもしれない。(4月の北海道は、まだまだ寒い)
そうしたら、一歩も動けなくなってしまう・・。
から、絶対休んではいけない・・。
(休まず歩いても、低体温症になる時はなります)
そういえば、昔、登山が趣味の上司が、言っていた・・。
登山初心者は、その辺で買った安いレインウェアで舐めた登山するから、遭難すんだよ。(雨具の良し悪しは、そのまま命につながる大事な道具なのだ)
そんな言葉が頭をよぎる。
うう・・、雨具も持たず、舐めた登山してごめんなさい・・。
って、違う!
しかし、こんな風に、万が一の事しか今は考えられず、鳥を撮影する余裕もなく、このまま気を失ったりでもしたら、多分誰にも見つけてもらえないだろうという恐怖と遭難の危機で、私の頭はもう一杯。
選択した道が合っていれば、もう少ししたら、分かれ道になるはずだと自分に言い聞かせ、ただ速度を速め、歩くのみ。
途中、グーグルマップを起動したが、現在地は示されるものの、HPにあるマップへは、ずっと読み込み中で、アクセスできない・・。
ネットも繋がんね~~~~!!
ここは、魔境か?!
程なくして分かれ道。取り敢えず、正しかった事を確認
基線の緩やかなカーブを歩くと、程なくしてT字路となり、道が二手に分かれます。
あ・・、案内板があった!
まだちゃんと公園内に自分はいるんだと、ホッとする。
ここで、ひとまずは方向に間違いがなかったことが確定し、一安心。
しかし、分かれ道の所には、案内板があっても、それぞれの行く末を示す矢印を掲げたものはない。
地図によると、一方はトド山口方面。
これは、さっきも書いたけど、絶対行っちゃダメな方。
もうひとつは、登満別方面。
登満別がよく分からん・・。
しかもこれ、瑞穂口で見た地図とは、上下左右が逆になっている。
途中でカーブがあったから、方向が変わったんだろうか・・。
ここはひとつ、冷静になって、方向を確認する。
正しき道であれば、ここからゴールまでは、あと3km。
多分、こっちで合ってるはず・・。
と、
とりあえず、「登満別方面」へと曲がる。
登満別方面へ800メートル歩くと、またしても分かれ道が・・
さて、ちょっとだけ安堵し、基線を登満別方面へ更に進むと、またしても分かれ道。
舗装された道と、土の道。
確か、「登満別口」と「大沢口」の案内板。
上の写真を見ていただくと分かると思うのですが、赤丸がしてあるところが、さっきの案内板。
そこから更に800メートルほど北へ進むと、もうひとつ分岐点があるのがお分かりいただけるだろうか。
この時点で、地図を持たない&初めての散策である自分は、どちらに進めばいいのか分からない。
スマホを立ち上げるも、ネットに繋がらず、HPの地図を確認する事ができない。
そこへ、なんだか、『健康の為、いつもここを歩いてま~す!』みたいなおじいちゃんが、向こう側から歩いてくる!!
わ~~!!
初めて人に出会ったよ。
地獄で仏とは、まさにこの事!!
これはもう、聞くしかない!
あの・・、すみません。
百年の塔まで帰りたいんです( ;∀;)
もう、「どっちですか?」とか、「百年の塔まで行きたい」とかの言葉ではなく、「帰りたいんです。」と、迷子バレバレの言動。
だけど、おじいちゃんは、優しく教えてくれました。
こっちの道だよ。
あ、ありがとうございます!!
た・・、助かった~!!
これできっと帰る事ができる!
時計を見ると、午後12時を回る所。
これから数キロ歩くとして、予定の時間より1時間以上オーバーしてしまっているが、暗くなる前に辿り着ける目途がついて一安心。
安堵の中で、写真を撮る余裕が生まれる。
帰って来てびっくりしたけど、本当に瑞穂口を出てからここまでの写真が無いのだ。
いつもの私なら、ネタになると数枚は写真を撮るはずなのに、そんな余裕もなかったとは・・。
という所で、こんな道に出ました。
ここは、園内を縦に突っ切る「中央線」という道。
誰もいないと、心細いですよね。
大自然で一人ぼっち・・。
この後、バズーカのようなカメラを持って、これまた道に迷った風なおじさんと出会う。(ずっとスマホを見つめていたから、多分迷ってるんだろう。その後、スマホをしまって、同じ方向へ歩き出すのを確認。)
倒木そのまんまの道・・。
これは、くぐるか跨ぐかしないと通れないのだけど、バレエやってる意地で、跨いで通過・・・。
できず、結局くぐる。
道のわきに目をやると、なにやら、赤い水芭蕉が咲いている。
自宅に戻って調べてみたら、「ザゼンソウ」という名の植物らしいです。
ややしばらく(って言っても、2キロくらい)歩くと、やっと「百年塔」への案内板が登場。
そこから「瑞穂連絡線」へ入ると、途端にファミリーやカップルなどとすれ違うようになり、途端に休日の賑やかさに・・。
ここでやっと本日の生還を確信。
この後雨が降って来たんだけど、曇りのうちに散策を終える事ができて、一命をとりとめた私の、渾身の写真をご覧ください。
キツツキ類は、意外と木の根元の方でエサをつついている事があります。
この日のアカゲラは、サービス精神があったのか、たくさん写真を撮らせてくれた。
ハシブトガラ?
シャッター切ったら、たまたま飛ぶ瞬間で、奇跡っぽい写真が撮れた。
怖い思いをしたくせに、あれから何度か通ってる野幌森林公園
そんな訳で、派手なアカゲラなどの写真と共に、遭難を覚悟する事態に至った散策記事ですが、実は、こんなに怖い思いをしたくせに、ここまで来たからには、全コース制覇してやる勢いで、最近野幌森林公園へ通ってます。
行く度道を間違えたりしていますが、他の人のブログを読んでも、結構「遭難しかけた」という記事を見かけるので、野幌森林公園は、そんな所なのかもしれないですね。
因みに、この記事を書いている6月時点では、緑が青々と茂り、マイナスイオンたっぷりの気持ちの良い散策路となって、いよいよシーズン到来。
訪れる人の数も数倍になっているので、お天気がいい日中なら、そんなに怖くはありませんよ。
ただ、長距離のコースを選ぶときは、雨具やタオル、水分や糖分(かりんとうや干芋がおススメです)の準備を忘れずに。
それでは最後に、別の日に散策した時に撮影した、エゾリスの写真をご覧ください。
かわいいね~♡
この日の散策は、埋蔵文化財センターから、大沢口方面。
この様子は、後日。
それではまた。
※本日ちょっと話題にした、登山用の雨具の話
最近は◯-クマン等でもいいものが手に入りますが、雨に濡れるのはとても危険なので、これから登山などを考えている人は、体温が奪われたりしないよう、土砂降りでも大丈夫なものを、上下セットで選んだ方がいいと思います。