10月。
まだ暖かい日もありますが、北海道はすっかり秋の装い。
これから1日毎に寒くなり、あっという間に雪に閉ざされる冬となります。
今日は、春からご無沙汰している、ウトナイ湖の様子を見に来ています。
マガンの飛来数とかを確認しに来ていたんですよ。
マガンの記事はこちら⤵
前回はマガンの記事だったので、今日は秋のウトナイ湖がどのような様子なのかをレポートします。
シマリスがいたよ!
シマリスが!
ウトナイ湖は、すっかり木の実が色づいて華やかな秋
夏は生命力あふれる濃いみどりに覆われたウトナイ湖も、9月になるとだんだんと葉を落とし、木々は寂しい感じにになりますが、その代わり、赤やオレンジの、華やかな実をつけ始めます。
ノブドウの青や紫の実も、美しいですね。
(虫が中にいるらしいけど・・)
こちらは、白鳥?!
と思わせて、サギ。
詐欺じゃないよ。
夫はこの写真見て「おっ、白鳥だ」とか言ってましたが・・。
白鳥はこちら⤵です。
二羽仲良く優雅に水面にいますが、この二羽は「コブハクチョウ」。
多分、渡りをしないで、ずっとウトナイ湖に居たんだと思います。
ちょっと白鳥のイメージと違うビジュアルだなと思ったあなた。
それは多分、オオハクチョウが、一般的な白鳥のイメージだからでしょう。
オオハクチョウはこちら⤵
上の写真は、オオハクチョウの幼鳥。
子供なので、まだくちばしも黄色くないし、羽の色も「みにくいアヒルの子」。
この子も、渡らず両親と共にウトナイ湖に残ってたんだろうか??
オオハクチョウがシベリアから渡ってくるのも、もうすぐです。
ウトナイ湖は湿原なので、水はけ悪し。雨の後は、長靴で
所で、今日のウトナイ湖は、水浸しです。
昨日まで、台風の影響で雨が結構降ったからです。
ウトナイ湖は湿地なので、水はけがとても悪く、雨が強く降った翌日などは、観察路が冠水して水浸しになっています。
そりゃもう半端なく・・。
木道は大丈夫なのですが、湖畔の道は、湖がここまで広がったのかと思う程。
湖畔近くの散策路は、足首が浸かる位までの深い水たまりになっているうえ、よける事も出来ない為、ウトナイ湖に来る時は、前日の天気などを確認して、長靴を準備してきた方がよさそうです。
(私は長靴で来た)
藪の中から、ヒバリっぽい鳥が登場。
足に輪がついていますね。
観察鳥なのか、怪我をしていて、一時保護されてたのか??
後日、ネイチャーセンターの人に話したら、ウトナイ湖にはほとんどヒバリは見られないらしいので、違う鳥(ビンズイとか)かもしれません。
因みに足の輪は、やはり観察のためにつけているのだそうだ。
下の茂みには、メジロ軍団を発見!!
(同じ場所に、他にも数羽いた)
秋の終わりと共に北海道からは姿を消してしまうメジロも、まだ暖かい9月なら、観察できます。
春や夏には会えなかった(正しくは「見つけられなかった」)メジロ。
見る事ができて感動~!
緑に緑で見づらいのが残念だけど、すっごい綺麗な緑色ですよね、無加工無フィルターです。
さて、今日は色々発見できて嬉しいウトナイ湖。
木々を見ながら歩いていると、視界の下の方で、ササッっと動く小動物・・。
|・ω・*)チラ. [木])≡サッ!!
!!?これは、シマリスっ!!
不用心に上ばっか見て歩いていて、下を気にしていなかったので、シマリスに気づいても、後の祭り。
無遠慮に距離を詰める人間に驚いて、シマリスはぴゅ~~~っと逃げて行った・・。
ああ・・。
でも今日は、シマリスに会える日?!
今日は、上ばかりでなく、もっと広い視野をもって観察しよう・・。
と、心に決める。
散策路では、3度シマリスと遭遇!シマリスも冬眠準備
さて、いつも通り、ウトナイ湖のネイチャーセンターでちょっと休んでから、東側の散策路に行こうとしたところ、視界の端に見えたのは、シマリスっ!
木道の脇に、ちょこんと座って、漫画の様に木の実を食べてるシマリスを発見!!
シマリスは、まだ気づいていないようだ・・。
マジか私!
落ち着け私・・。
よく見ると、シマリスは一生懸命木の実を頬袋に詰め込んでいる様子。
1枚目の写真に比べて、ほっぺたが膨らんでいるのが分かりますか??
頬袋って、本当にあるんだね・・。
しばらく観察していると、シマリスは気づいてピュッと去って行った・・。
シマリスを写真に収める事ができて、気を良くした私は、更に散策路を進む・・。
またしても、不用心に歩いていると、なんか、木の切り株にいるシマリスを発見。
滅多に会わないから、突然いるとこちらもビビってしまう・・。
うわぁ!!驚いた!
はっっ!にんげん!!
シマリスがいるのは気づいたんだけど、歩行速度を緩めることができず、勢いあまって一歩踏み出してしまった・・。
この時、シマリスがいた切り株は、メルヘンチックなキノコが沢山生えていて、写真が撮れたらさぞかし絵になっただろうが、シマリスは切株から降りてしまっていた。
超残念・・。
キノコが生えた切り株の上にリス・・。
完璧な構図なのに~・・。
すぐに逃げ出すかと思いきや、こちらが止まると、あちらも止まる・・。
なんか・・、固まってる・・?
鹿とかもそうなんだけど、野生動物は、目が合うと、あからさまにこちらが距離を詰めたりしない限り、向こうも止まってこちらをじ~っと見ている事が多い。
こちらが動く仕草をすると驚いて逃げ出すので、私はここで、棒立ちになった・・。
すると、相手も棒立ちになった・・。
やがてシマリスは、少しづつ動き出し、それでも木の影から変な人間を観察している様子。
しばらく写真を撮らせてもらったけど、石になる呪文からとけたシマリスは、次のエサを探して去って行った・・。
しかし、今日は撮れ高が高いな。
さて、またしばらく歩き、ハシブトガラなどの写真を撮影。
可愛いね。
そしたら、ちょっと遠くの切株に、茶色い塊を発見。
これは、またシマリスでは??
ゆっくりと、少しづつ歩いて、ちょっとだけ近づく。
ハッっっ!!
はっっ!
お互い目が合い、固まる一瞬・・。
シマリスは、固まっています。
必死に無関心を装い、全力で切株に擬態している。
・・・・。
・・・・。
一瞬目を離すと(近くに鳥も来ていた)ソロリと動こうとするんだけど、視線を向けると、またしても固まるシマリス・・。
まるで、「だるまさんが転んだ」だ。
近寄る素振りで驚かせるのも可哀想だし、かと言って、普通に歩いても驚くだろうな・・。
こういう時って、どうしたらいいんだろうね・・。
申し訳ないが、ちょっと写真を撮らせてもらうよ。
ゆっくりと歩き、シマリスのお尻の撮影に成功。
写真を撮らせてくれてありがとう。
こちらのシマリスは、シジュウカラの写真を撮ろうとして、よそ見をしているうちに、逃げていきました。
この夏は、エゾリスは結構見かけたんだけど、シマリスを見たのは初めて。
北海道にもシマリスっているんだね・・。
エゾリスは冬眠しないのだけれど、シマリスは冬眠します。
なので、秋は冬眠準備の忙しい時期で、活発に活動をするらしく、どんぐりが落ちている遊歩道などにも頻繁に出現します。
見かけたら、驚かせたり追いかけたりせずに、そっと観察してくださいね。
とは、ネイチャーセンターの方の言葉。
所で、今日の写真は我ながら良く撮れたと思うんだけど、その後私は、ウトナイ湖ネイチャーセンターさんのブログの写真を見て、愕然としました。
完全に負けた・・!!
この写真・・。
気になる方は、こちらのブログをご覧ください。
勝ち負けの問題じゃないけれど、まだまだ修行が足りませんね。
それではまた。