京都の繁華街。
観光スポットのメイン地区の真ん中に、異空間のような神社があります。
『安井金毘羅宮』。
縁切りで有名なこの神社は、娘のリクエスト。
SNSで話題だからか、彼女に本当に縁を切りたい誰かがいるのかは分かりませんが、通り道にあったので、粟田神社の後に寄ることに。
安井金毘羅宮を楽しむなら、周辺の駐輪場へ
安井金毘羅宮は、地図を見ると奥まった場所にありますが、鳥居は東大路通という、観光のメイン通りに面しているので見つける事は簡単です。
とにかくこの辺りはとても混雑しているので、注意してください。
有料の駐車場はありますが、とても狭いです。
駐輪場はありません。
鳥居を入って歩いて行くと、隅っこにバイクなどが止められるスペースがあるのですが、「月極駐車場」という看板がついているので、勝手に止めてはいけません。
近くには八坂神社もありますが、そこにも駐輪場はないので、自転車を利用する場合は近くの民営か市営の駐輪場を探しましょう。
少し離れたところに自転車を止めても、祇園や河原町は中心街なので、見る所は沢山ありますから、あまり苦にはならないと思いますよ。
安井金比羅宮(神社)周辺の駐輪場/バイク駐車場 - NAVITIME
繁華街の中に鎮座する不思議な空間「安井金毘羅宮」
東大路通に面した鳥居をくぐって参道を進むと、左右は駐車場。
手水。
現在工事中の所があり、ちょっとだけ景観が損なわれています。
少し奥に進むと、安井金毘羅宮名物の、「縁切り縁結び碑」が目に入ります。
境内図はこちら。
参拝・境内案内|安井金比羅宮より引用
安井金毘羅宮の敷地は狭く、その中に拝殿や碑、摂末社などがひしめき合っています。
周囲はビルに囲まれていて、そこだけほの暗いくぼ地の様。
繁華街の中にぽっかりと浮かぶこの神社の雰囲気はとても独特で、実際は誰にでも見えるにもかかわらず、「見える人にしか見えない」というような表現がぴったりくる位のアンダーグラウンドさを醸し出しています。
御祭神は、崇徳天皇・源頼政・大物主神。
創健は1695年らしいですが、この名前になったのは、第二次大戦後のようです。
強力な縁切り効果からSNSで話題になり、大混雑必至。
今や京都観光の裏番長。
隠れた人気スポットとなっています。
金毘羅宮を進むと、お札を貼られた石碑。いけない所に迷い込んだかのような気持ちに・・
参道を進むと、いきなり目に入ってくる「縁切り縁結び碑(いし)」。
願い事を書いたお札(形代「かたしろ」という)を持ち、石の真ん中にあいた穴を表から裏へ、そして裏から表へとくぐった後、お札を石に貼り付けます。
悪縁を断ち切って、良縁を結ぶのだそうですが、この碑がとても怖いですよね・・。
参拝客は笑顔ですが、実際に貼られている形代の願いはほとんどが「縁を切りたい」という願い・・。
余談ですが、この碑にお札を貼るのなら、まずは参拝を済ませてからとなりますので、いきなりお札を貼りにいかないようにね。
詳しい参拝方法はこちら。
縁切り縁結び碑は、すごく並んでいるので覚悟して。
縁切り縁結び碑は、安井金毘羅宮の一番人気で、すごく並んでいます。
どれくらい並んでいるかと言うと・・・。
これ位。
碑の周囲には、並ぶためのイエローテープが張ってあり、そこからずら~っと人々が並んでいます。
ここから、本殿の裏側までず~っと並んでいるんですよ。
みなすごい願をかけるのか、列が進むスピードはとても遅いです。
碑をくぐらずに形代を貼るだけなら並ばなくてもいいとの事で、とりあえず並ぶのは諦め、「家族に良縁が訪れますように」と書いて貼っておいた・・。
沢山の絵馬も奉納されているが、強烈なのであてられないように注意。
安井金毘羅宮は狭いけれど、絵馬掛けが沢山あり、びっしりと絵馬が奉納されています。
縁切り碑の姿も異様だけれど、ここからも異様な雰囲気が感じられます。
酒と薬と縁が切れますように・・。
悪い男と縁が切れますように・・。
隣の部署の〇〇(実名入り)が転勤になって戻ってきませんように・・。
〇〇(実名)と、二度と顔を合わせなくて済むようにしてください。そして、縁が切れますように・・。
・・・・。
・・・・・。
ぞぉ~~っ・・・・。
そんな願いの絵馬がほとんど。
あまりの怖さに数枚読んだだけで、その場を離れてしまいました。
写真に収めて持ち帰るなんてもってのほかです、怖すぎます。
怖いもの見たさでいくつも眺めていると、悪意や負のオーラにやられちゃうので十分注意して下さい。
安井金毘羅宮の御朱印と所要時間
記事の内容が前後しましたが、こちらが拝殿と本殿です。
本殿。
ここで何の願いをしていいのやら、オロオロしながら「ブログにいい縁が訪れますように。」とか祈願。
境内はとても狭いけれど、御朱印や縁切り碑にはとても並ぶので、思ったよりも時間がかかると思います。
安井金毘羅宮では御朱印の墨書きをしてもらえますが、神職は2名位。
御朱印の希望者は多く、並びで結構待ちます。
参拝や見学だけならすぐに済みますが、御朱印などを希望するなら時間に余裕を持たせましょう。
参拝終了し、御朱印いただきました。
この神社は、縁切りだけではなく、海上安全の神様でもあります。
御朱印の船は、「金毘羅ふねふね~♪」のあれかな??
神社の雰囲気からはイメージできない晴れやかでいい感じです。
夕方になると灯篭に灯が入り、更に怪しい雰囲気に
日が暮れて夕方になりました。
薄暗くなると、提灯や朱い灯篭に灯りが入り、とても妖しい「逢魔が刻」となります。
写真をご覧ください。
灯篭の火袋部分にある、金毘羅様の印もなんか妖しいというか、異次元感があります・・。
提灯の灯りは通常白や薄橙が多いと思うのですが、安井金毘羅宮は黄色。
朱色にとても映えて綺麗なんですが、この綺麗さが妖しくて、まるで異空間に入り込んでしまったような錯覚を覚えます。
高いビルではないけれど、周囲は普通に現代のビル群だし、そのビルや飲食店街の真ん中に、まるで結界が張られたように、ぽつんとあいた神社の敷地。
なんていうか・・、ねっとりとしたオーラを感じてちょっと怖い・・。
花街の中にある縁切神社。
その昔、悪い男に騙されちゃった女の子が夜中にこっそり神頼みに来たのかなぁ・・。
とか妄想してみる・・。
安井金毘羅宮の参拝は、24時間可能です
京都観光の隠れた混雑スポット「安井金毘羅宮」。
御朱印やお守りの授与所は午前9時から夕方5時30分ですが 、参拝は24時間できます。
なので、早朝や深夜に来れば、縁切り縁結び碑にも並ばずに祈願できるかもしれません。
だけど・・、やっぱり深夜の参拝は遠慮した方がいいと思いますよ。
夜中はもともと魑魅魍魎が活躍する時間です。
できれば、早朝の清浄な空気の中でのお参りをおススメします。
それではまた。