4月某日。
私は今、再び「ウトナイ湖」に来ています。
勿論シマエナガも見るためですが、春の渡り鳥「雁(がん)」を見るためです。
マガンのねぐら入りをひとめ見たい
ある日、FMラジオ(AIR-Gという、東京FM系の地方ラジオ)を聞いていたら、「ウトナイ湖は今、春の渡り鳥で賑わっている」という話題をしていました。
毎年春先、本州からロシアを目指す渡り鳥達が、一時羽を休める場所が「ウトナイ湖」。
数万羽の白鳥やマガンの群れで湖は埋め尽くされ、それらが一斉に飛び立つ姿は圧巻・・。
等という話題だったのですが、夕暮れは、ねぐらに帰るマガンが群れを成し、次々湖に着水するとか、早朝は、夜明けとともに数万羽が一斉に飛び立つ姿が大迫力と聞かされたら、行ってみるしかないじゃあ、ありませんか!
因みに、夕暮れの湖に、マガンが続々帰ってくるさまを、「ねぐら帰り」。
早朝、マガンが一斉に餌場(近隣の田畑などでエサを探すらしい)へ飛び立つさまを「ねぐら立ち」と言い、『暁の雁』とか『宵の雁』などと、かっちょいい別名まであるんだそうな。
特に、ねぐら立ちの時は、湖で休んでいる数万羽が一斉に飛び立つので、物凄い迫力と鳴き声なんだとか・・・。
例年、3月から4月の上旬にかけて、渡り鳥の最盛期を迎えるらしいのですが、しかしどうも・・、今年は・・、渡り鳥が少なめで、更に、飛び立ってしまったものが多いらしい・・。
忙しさにかまけている間に、ガンの群れは行ってしまったのか・・??
2022年の最盛期は3月中旬だったらしいのだけど、まだ飛び立っていないマガンもいるかもしれないから、取り敢えず、トライしてみる事にします。
夕方のウトナイ湖・・、マガンの群れは・・、来なかった・・。
夕暮れのウトナイ湖。
鳥たちの夜は早い・・。
という事で、午後3時位からウトナイ湖を散策しています。
以前は大雪のため通行止めとなっていたネイチャセンターまでの散策路も、今では雪がすっかり溶けて、通行可能になっています。
道の駅からネイチャーセンターまで歩くと、往復で約3キロ。
更に、ネイチャーセンター側の散策路をじっくり回ると2キロ位になるので、合わせて5キロ程度。
楽しみながらも知らないうちに歩数も稼げ、良い運動とダイエットにもなりますね。
消費カロリーは、速度にもよるけど、大体300㎉位。
夕暮れ。
ウトナイ湖のはじっこにいた白鳥たちが、群れごとに時間差で、どんどん飛び立ちます。
しかし、マガンらしき群れは、待てど暮らせど一向に来ない・・。
白鳥以外の群れで見る事ができたのは、これ位・・。
多分、雁類の「ヒシクイ」かなと推測・・。
白鳥の群れと比べて、明らかに黒いので、肉眼でも区別はつきます。
・・・・。
結局、日がとっぷり暮れるまで待ったけど、マガンの群れは、来なかった・・。
というより、全て渡ってしまった後なのでしょう。
マガンのピークは3月中旬。
初心者バードウォッチャーのかたせうみは、悔しさに打ちひしがれながら、夫の待つ車へ戻りました・・。
因みに夫は、5キロのトレッキングに疲れ果て、マガンを待てずに車でテレビを見てました。
暁の雁または宵の雁を見るなら、3月中旬まで!!
そんな訳で、その年にもよると思うのだけど、4月の第二週ともなると、マガンの群れは既に渡ってしまい、ウトナイ湖周辺にはもう、いません!
初心者バードウォッチャーさんで、マガンの群れを見たいなら、行動を起こすのは2月下旬から3月中旬までを推奨します。
野鳥を見られる各エリアでは、大抵ブログやSNSでのお知らせがあるので、それを参考にするのもいいと思います。
マガンの群れは、春先だけではなく、今度はシベリアなどから戻ってくる鳥たちで、10月や11月あたりにも観測できるようです。
・・って、次のチャンスは10月か~~~・・。
せっかく、道民にとって長い冬が終わりを告げ、心弾む春が来たというのに、雪降る直前の季節の事とか、今は考えたくはないんですよね・・・。
分かる??
雪に閉ざされる地域の人の気持ち・・。
そんな訳で、せめて、美しく飛ぶ白鳥の群れと、一匹狼のソロ白鳥の写真、及び、鷲や鷹と比べてバカにされがちの、トンビの写真をご覧ください。
湖畔から群れを成して飛び立つ白鳥も、一見の価値ありです。
白鳥は身体が大きいので、低空飛行している間は、凄い迫力があります。
これは、白鳥の群れを正面から撮影。
ちょっとキモいよね。
白鳥も、鳴きながら飛ぶんだけど、白鳥の鳴き声って、容姿から想像できない位バカっぽいんですよね。
「ポォワ~~」「ポァホ~~」みたいな感じで、間の抜けた豆腐屋のラッパみたいな鳴き声で、これがオデット姫だと思うと、超残念・・。
一見、鷹のように見えるカッコいいこの鳥は、海辺でお弁当を食べていると、よく横取りしてくるトンビ(多分)。
見分け方は、尻尾の先だそう。
(尻尾の先をまっすぐ切ったような形がトンビで、マッシュルームカットみたいになってるのが、ワシとかタカだそうだ)
鷹の仲間ですから、ちゃんと見るとカッコいいですね。
はぐれ白鳥。
常にエサがある場所では、この様に、渡りをせずに常駐する白鳥もいるのだとか。
よく分からないけど、写真を撮影してたら、ドンドン近づいてきた・・・。
大きいから、野性味なく近づかれると怖いです。
こちらの白鳥は、オオハクチョウではなくコブハクチョウ。
鼻の頭にコブがあるのと、くちばしの形や色が違います。
エサを貰えるのかと寄って来たのかもしれないけれど、あげません。
皆さん、野鳥にエサ、特に人間の食べ物は、絶対にあげないでね!
特に、パンなどは、「そのう」の中で腐ってしまい、鳥の寿命を縮めます。
公園等で、ハトにパンをあげている人がいるけれど、絶対にダメだから!!
これは、にわかバードウォッチャーの私が言うのではなく、長らくインコを飼ってきたかたせうみとして、発信します。
鳥の消化器官は、人間とは違うのです。
さて、雪の溶けた散策路。
春先のシマエナガに、かたせうみは会えるのか・・・??
それではまた次回。
ネタにできたらお会いいたしましょう。
では!