こんにちは、かたせうみです。
今日は、札幌にほど近い「野幌森林公園」に来ています。
野幌森林公園は、大部分を国有林が占め、札幌市・江別市・北広島市の3市にまたがる野幌丘陵に位置しています。
鳥獣保護区にも指定され、 樹木約110種、野草400種以上、キノコ200種以上、野鳥140種以上、昆虫1,300種以上のほか、エゾリスやユキウサギなどが生息するという事で、とにかく広い!!
参考
道立自然公園野幌森林公園 | 観光施設 | 観光スポット | ようこそさっぽろ
そんなに広い公園で、遭難しそうになった今日の記録。
いや~、でっかいどう、北海道・・。
一般的に、遭難とは「道なき道を進んでしまって遭難」みたいなイメージかと思いますが、私が歩んだ道は、散策路や、車も通れるような広めの道など、全て整備されている道。
しかし、そんな場所でも遭難を覚悟する事態が、起こり得るのです。
無事に帰ってきましたが、その時は『死ぬ時って、誰もが、それは今日だと想像もしないまま、天に召されるのだろう・・。』と、考えてしまうような吟遊詩人状態。
豊かで広大な自然は、私に辞世の句のひとつも詠ませる威力がありましたが(実際にはそんなもの詠んでない)、今日は、野幌森林公園のほんの1/4程度の敷地での、私の冒険談を、鳥の写真と共に、お読みください。
野幌森林公園が、どれくらい広いか
こちらが、野幌森林公園のマップです。
外周は約20㎞程だそうです。
で、その中に、四季折々の景色が楽しめる、いくつもの散策路があるんですよ。
本日は、野幌森林公園のシンボル「百年記念塔」のあたりからスタートし、下の写真のようなコースを、命からがら回ってきました。
写真は北海道開拓の村遊歩道マップより
移動した道のりは、およそ10㎞弱。
大体8㎞とちょっとです。
途中、遭難しかけて歩行速度を速めましたが、野鳥観察しながらだったので、所要時間はおよそ4時間という所でした。
背の高い木々が多く、山道や林道が多いのですが、、瑞穂口から登満別に抜ける「基線」と呼ばれる部分は、以前は車も通る事ができ、通勤の車なども通行していた事があるようです。
2022年9月追記
☞調べてみた所、野幌森林公園を横断できるこの道路は、以前かなり車での乗り入れがされていたようなのですが、現在車の乗り入れは禁止の看板が立っています。
自然保護の観点及び歩道であるため、車両の通行に関しては10年以上前から問題視されていて、2021年3月に、通行止めを求める陳情書が出されていますので、車での乗り入れはしないようにしてくださいね。
冬場は既に除雪もされていなく、通行止めとなっているようです。
私は丸で囲んだ部分しか移動していませんが、多分、瑞穂口からそのまま登満別に横切る道は、以前は通勤等で、かなり車が通行していたらしいです。
(丸が大きいですが、中央線は多分、車は通れない)
しかし、そこは週末というのに、人も歩いていないし、車も1台も通らないし(通行できない感じになっていた事は、後で知った)、なまじ道が舗装されている為、自分が本当にまだ森林公園にいるのかすら分からず、初めて歩くととっても心細いです。
道なき道を進んでいるわけじゃないから、どこかへたどり着くのは確定だけど、一体どこへ向かっているのか・・。
そして、最終的に、どこへ到着するのか・・。
このエピソードは後程。
で、広い上に起伏に富んだこの公園には、いくつかの入場口というか、駐車場があるのです。
一番下の「トド山口」から右の「登満別口」に抜ける登満別線だけでも3.8kmもあり、北と南、右と左を間違えると、全く明後日の方向に到着する可能性もあるわけで、下手したら、車を停めた駐車場まで戻るのに、既に10キロ歩いているのに、戻るためにはもうあと10キロ歩かなければならなくなる事態も、可能性としては0ではないのです。
もう、そうなってしまったら、バスやタクシーで元の駐車場に戻るしかないのですが、駐車場からバスやタクシーが通る一般道まで更にどのくらい歩くのかも分からないし、第一、僻地の駐車場に出ちゃったら、タクシーもバスも捕まらないかもしれない・・。
しかも、野幌森林公園の中は、インターネットに繋がらない・・。
(正しくは、すっっごく遅くて繋がらない)
そんなこんなで、ちょっとだけ怖い思いをしながら散策した、野幌森林公園のコースをご案内します。
北海道開拓の村側の駐車場に車を停めて、100年記念塔から出発!
さて、まずは、一番メジャーな「北海道開拓の村」の駐車場に車を停めて、出発です。
正面に見えるのは「百年記念塔」。
野幌森林公園のシンボルです。
幹線道路から入ると、この様な立派な道を通り、駐車場に到着します。
そう、駐車場から幹線道路までが、これまた遠いのです。
でも、いい景色ですね。
取り敢えず、「百年記念塔」まで来ました。
上部に展望台があるのですが、現在、老朽化等により登る事ができなくなっていて、周辺も立ち入り禁止となっています。
あれ?
これはカタクリの花ではありませんか??
自生しているのを見るのは、初めてかも~!
公園案内図。
この時にはまだ、コース取りの事など考えもせず、『とりあえず、瑞穂の池まで行ってみるか。』程度の気持ちでした。
百年記念塔からは、いくつかコースが出ているのですが、まずは、瑞穂の池へ行ってみようという事で、こちら側のコースを選択。
・・・カラスがいる・・。
取り敢えず、何も撮影できなかった時のために、保険としてこれを撮影。
カラスは簡単でいいなぁ・・。
林道入り口。
冬は歩くスキーが楽しめるようですね。
看板の老朽化加減が、ちょっと怖いです。
コースを入ると、この様な山道となります。
カメラを抱えている人もいたけど、どちらかというと、山ウェアにナップザックという、本気トレッキングの人とすれ違う確率の方が高い・・。
この辺で
こ・・、ここはそんなに野生で険しい道なのか??
と、大した装備でない私は若干不安になる。
実際の道は、この様な山道です。
全体的に、高く茂った木が多く、平坦な道が少ない為、野鳥を探すのがちょっとばかり困難です。
鳥の声も聞こえるんだけど、これまたどこにいるのか分からない。
そこらじゅうの木に、鳥がつついた跡があるんだけど、見つからないなぁ・・。
という所へ、キツツキが登場。
色が茶色いので、「コゲラ」と特定。
お尻が可愛いですね。
穴も大きめだったし、かなり体を突っ込んでいるので、もしかしたらヒナが中にいるのかもしれないと思ったんだけど、それなら穴が小さすぎるかな・・。
これは、「シジュウカラ」??←ヤマガラだった・・。
ごく普通に生息している鳥ですが、色が綺麗で映えますね~!
と、この辺で、階段を降りていくと、下の方に池を発見。
あれがきっと、「瑞穂の池」だろう。
「瑞穂池」到着!
この辺りは、レジャーシートを敷く事ができたり、東屋もいくつかあって、休憩ポイントとなっているようです。
「瑞穂池」までの所要時間は、写真を撮りながらで、およそ1時間弱。
普通に歩けば30分程度です。
ひとまず目的地へ着いたけど、ここからどうしよう。
ただ戻るのも芸がないし、物足りないな・・。
ここで、公園のコースをおさらいしましょう。
写真は北海道開拓の村遊歩道マップより
・・、取り敢えず、もう少し先に進んでから考えるか・・。
と、お気楽に私は次の目的地も考えず散策を続けることに。
散策路は、この先の「瑞穂口」まで繋がっています。
でも、当初の予定では、「瑞穂連絡線」に入って、北側に抜けて、「ふれあいコース」を回って戻ろうと思っていたのです。
しかし、辿り着いたポイントは、「瑞穂口」という駐車場・・。
しかも、さっきカタクリの写真を撮った時には、雲ひとつない青空だったのに、鳥の写真がこんな感じにしか撮れなくなるくらい、空は曇ってきていた。
続く。
次回は、瑞穂池~百年塔に戻るまでのコースをご案内します。
それではまた。