我が家のクワガタ、1匹は2月に休眠から起き、3月に2匹目が起きてきました。
2匹とも雌なので、まさに「食っちゃ寝」です。
争いもなく、2匹でのんびり昆虫ゼリーを食べています。
オスのように無駄な動きはせず、昼間は昆虫マットの中で眠っていて、夕方からガサゴソと起きだし、極まれに羽を広げて「ブブブブブ」、と、運動しています。
オスは、割と昼夜問わず外に出ている印象を受けます。
というか、いつ見ても地上に出ていた。
人間界ではジェンダーフリーが叫ばれていますが、昆虫界では、雌雄の別ははっきりと分かれています。
やはり、オスは攻撃性や活動量が高く、メスはおだやか、というか、インドア。
一般的に言われている雌雄の特徴が、この小さなクワガタ王国でも如実に表れています。
2度の冬を越した幼虫、蛹になる!
クワガタ記事を書き始めて、早9記事目。
よもや、こんなにいくつもブログネタを提供してもらえるとは思わなんだ。
前回「もうすぐ蛹?」みたいな記事を書いたのが、11月の末・・。
あれから、全くそんな様子もみせず、蛹になるなる詐欺で、数か月。
『もしかしたらセミ化(幼虫が蛹にならずに天寿を全うしてしまう現象)かも??』と、心配したのが、年明けの2月。
終齢幼虫のはずなのに、いつまでも餌を食べて太り続けた彼は、いつの間にか「ポルポさん」と名付けられました。
今日のタイトルも、『ポルポさん、さなぎに』にしたかったのですが、色々語弊がありそうなので、我慢しました。
詳しい記事は、こちらをご覧ください↓
ポルポさん、名前ぴったりだけど、やられちゃうじゃん!
そーだよ!縁起悪い!
と、家族に非難を浴びせられましたが、 似てるんだもん。
『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくるポルポさんに・・・。
(知らない人は、ジャンプコミックスやアニメを見てね)
そんなポルポさんでしたが、 2度の冬を越し、丸々と太り、この度遂に蛹になりました!
やっぱりオスだったぁ~!!
ノコギリクワガタは、自然界では2年位幼虫でいることも珍しくないらしいですが、自宅で、しかも温度管理もせずに2年モノになるとは、私もびっくり。
奇跡ですね。
前の2匹は去年の秋に羽化しています。
両方メスで、同じくらいのタイミングで羽化してますから、 ふた冬越すのは、体の大きいオスに限られるのかもしれないですね。
それでは、これから前蛹から蛹化までの様子などを書いていきます。
幼虫の写真もありますし、ちょっと苦手な人が多そうな写真もありますので、虫嫌いの人は、ここでお別れです。
大丈夫な人は読み進めてくださいね。
3月某日、モリモリ餌を食べるポルポさん
3月某日、体は丸々と太り、もしゃもしゃやっているポルポさん。
逆算しても、そろそろ蛹化していないと、夏に間に合わない・・。
瓶の横にぽっかりと空洞が見えますが、これは確かまだ蛹室ではありません。
私が逐一観察しているせいか、それらしいものを作成しても、翌日には穴がふさがっているんです。
蛹室によさそうな所を探しているのかもしれません。
この時点では、まだ下半身に茶色いものが詰まってたので、まだまだ餌を摂取していることが分かります。(写真無し)。
クワガタの幼虫が蛹室を作るときは、自らのフンで周囲を固め、餌を摂取しなくなるので、下半身からエサは見えなくなります。
4月某日、遂に蛹室らしきものが出来上がる
4月某日、いよいよ蛹室らしきものが出来上がりました。
さすがに大きかったので、『これは蛹室だ』と分かる。
写真では分かりづらいですが、空洞の周りが湿ってシミのようになっています。
これが、蛹室の証明らしい・・。
菌糸瓶に作った場合は、蛹室周りだけフンで茶色くなるとの事です。
因みに大きさは、前の2匹が作ったような大きさの比ではありません。
一見丸く見えますが、この蛹室は、瓶の反対側までつながっていて、トンネルのようになっています。
ポルポさん、体が大きくなりすぎたから、横長な感じに出来なかったんだね・・。
最後のマット交換の時に、もっと広い瓶に替えてあげればよかったなと、今更ながら反省。
蛹になるときや、羽化する時には十分な広さが必要になります。
とにかく色々なことに時間がかかるポルポさん。
前の2匹は、『蛹室ができたかな?』
と思った瞬間に体をまっすぐにした前蛹状態になり、1~2日以内には蛹になっていたのに、ポルポさんときたら、このあとも更に長かった・・。
蛹室を作る様子を見ることができた。
前の2匹は 朝起きたら蛹室ができていたイメージなんですが、ポルポさんは延々蛹室を作っているのか、エンジョイしているのか分からない状態。
でも、観察していたら、こんな様子を見ることができました。
おお、蛹室を作っているんだな!
と感動。
しかし、神経質なポルポさんは、目が合うと作業をやめるし、丸まってふて寝する。
一体いつになったら蛹になってくれるのでしょう・・・?
本格的に前蛹となったクワガタ幼虫ポルポさん
クワガタの幼虫は、前蛹状態で4週ほど過ごすという記述を見たことがあります。
2匹のメスは、あっという間に蛹になりましたが、ポルポさんの場合は、出来上がった蛹室でしばらくの間過ごしていました。
お城かよ!!
蛹室が出来上がると、幼虫の下半身にはエサが見られなくなるため、下半身は半透明になり、全体的に体がカサカサし始めます。
上半身はまだふっくらとしてつやがありますが、大きさも一回り小さくなります。
そして、動きが鈍くなり、こんな感じになります。
うわ~、もう全く動かないから生きてるのか死んでるのか分かりません!
とにかく、ピクリともしない時間が増えます。
怖いよ~・・。
この頃になると、幼虫は屈伸運動しかできない状態となり、動きは上下に頭をふるような感じになります。
この時点ではまだ体が少し丸まっていますが、そのうちにあおむけになり、体がまっすぐな状態になります。
屈伸運動しかしなくなる頃には、全く動かないことも多く、かなり怖いです。
人間のような呼吸をしないので、分からないんですよ、生きているのか死んでいるのか・・。
生きているのか不安になりますが、もしもの事があると、幼虫は黒くなりますので、クリーム色のうちは生きています。
大丈夫。
そして、うちのポルポさんはこんな状態でも、屈伸運動のみで移動する変な子でした。
その後、何となく上皮が浮いたような、シースルーの上着を着ているような、不思議な感じに体が変化します。
5月下旬、前蛹は遂に蛹に!!
5月下旬のある日、仕事から帰るとついにポルポさんは蛹になっていました!
衝撃の写真をご覧ください。
うわ~、なにこれ、なにこれ・・怖い・・。
今まで隠れるのが好きだったポルポさんですが、こんなに見やすい所で蛹になるとは・・。
ていうか、ちょっと気持ち悪いフォルムですね。
多分、脱皮したばかりなんでしょう、白いです。
これは・・、オスの蛹です!!
やった、ついにオスが蛹になった!
どうしてもうまく写真が撮れなかったんですが、立派な大あごが見えます。
オスの幼虫は、頭を内側にいれてうずくまるような形で蛹になるので、大あごの部分は陰になって見えずらいのですが、角度を変えると、大あごがうっすらと見えます。
頭の部分もメスよりかなり大きいです。
蛹の形は、オスとメスでは結構な差があります。
数時間後の幼虫。
大あごはやっぱり見えないけれど、足の様子が分かりますね。
白かった体は、時間がたつと茶色になります。
2~3日して固まってきたら、人工蛹室に移しても大丈夫だそうですが、そんな怖いことしません。
もしも蛹室が壊れちゃったり、瓶の底に蛹室を作ってしまった場合は、掘り出して人工蛹室での飼育をしてあげてください。
瓶の反対側から見える穴には、脱皮した後の皮がありました。
う~ん、グロテスク・・。
でも、瓶の反対側の蛹室にこれがあるという事は、ここから蛹のまま反対側に動いていったってことですよね・・。
皮を脱ぐときに、ぐんぐんと動きますが、そんなに大きな動きをしたんでしょうか??
・・、したんだよね・・。
そりゃ、大きな蛹室が必要になるわけだ。
実際、さなぎになりたての頃はぐりぐり動くので気味悪いです。
クワガタの幼虫が前蛹から蛹になって1週間後の様子
蛹になって1週間。
落ち着いた様子で、ポルポさんは動かなくなりました。
色は、少し濃いめの茶色に変化。
そっとしておきましょう。
クワガタの幼虫が蛹になると、大体28日前後で羽化します。
オスだから楽しみで~す。
クワガタは、やっぱりあの大あごがかっこいいですよね。
この後の心配事は、羽化不全位なんですが、元気に羽化してくれることを祈ってます。
がんばれポルポさん。
蛹になった後も、霧吹き等で、適度な湿気を与えることを忘れないようにしましょう。
次回は羽化後の記事が書けるといいなと思いつつ、本日は終了します。
読んでいただき、ありがとうございました。