2020年7月2日、地上波で『レディ・プレイヤー1』が放送されました。
公開時に映画館で見て、レビュー記事も書いたのですが、既にある現実と当時の未来像が近かったり、これでもかという80年代オマージュに、懐かしいを通り越してあざとさまで感じてしまい、あまり高評価の記事を書けなかったのですが、テレビで見ると面白かったですね・・。
多分、内容を知って見ているからなんでしょう。
映画版の予告もよくできていたので、劇場公開時は、期待しすぎていたのかもしれません。
ま、それは置いておいて、今日は『レディ・プレイヤー1』の中で重要な役割を果たす映画『シャイニング』。
結構昔の映画なので、知らない人も多かったかもしれません。
昨日の放送を見て興味を持って、『明日レンタルしよう!』と思った人もいるかも。
あの双子は圧倒的インパクトでしょ?
で、『レディ・プレイヤー1』でもかかっていた、シャイニングのあの曲。
デーンデーンデーンデン、デーンデーンデーン。
ああっ、これじゃ分からない??
あの、特徴的な重厚な曲ですよ。
曲名は、普通に「シャイニングのテーマ」というひねりのない回答となりますが、ベースになっているであろう曲があるので、興味のある方は読んでみて下さいね。
レディ・プレイヤー1について書いた記事を読んでくれる人は、こちらからどうぞ。
『シャイニング』オープニングの曲はオリジナルだけどベースがある
映画『レディ・プレイヤー1』で、鍵を見つける重要なシーンで登場する、映画『シャイニング』の世界。
元の映画は、ジャック・ニコルソン主演、スタンリー・キューブリック監督のホラー映画で、原作は超有名ミステリー作家スティーブン・キング。
と言っても、キューブリックが原作を大きく改変してしまったため、キングの怒りを買う事になります。
が、これはまた別の話。
『レディ・プレイヤー1』の原作では、この場面は元々『ブレードランナー』の世界だったらしいのですが、諸々の事情により、シャイニングに変更となったようです。
そう、そして『シャイニング』は、館長が「耐えられますかな??」って言うくらい怖いというか、気味の悪い映画です。
で、そのシャイニングの世界に入る時にも流れる強烈な旋律のあの曲。
『シャイニングのテーマ』。
この曲は多分、グレゴリオ聖歌『怒りの日』がベースになっていると思われます。
ちょっと探したけど、これ位しかなかった・・。
そして、この曲を引用したのが、リストの『死の舞踏』という曲です。
他にも作中にクラッシックが使われているのですが、オープニングのあの曲は、『死の舞踏』です。
特徴的な旋律に、聞き覚えのある方も多いかもしれません。
この曲を使って滑るフィギュアスケーターも多いですね。
数年前には織田信成が使用して、更にその前にはイリーナ・スルツカヤがこの曲でメダルを獲っています。
ただ、この曲サン=サーンス版もあって、同じようにスケートでも使われるので、区別がつきにくいかもしれません。
ベースが「死」であり、モチーフも同じものなので、曲調が似ていないとも言えない・・。
何年か前にキム・ヨナが滑っていたのは、サン=サーンスの方です。
余談ですが、私は別にクラッシックファンとか詳しいとかじゃないので悪しからず。
それから、作中のセリフに「デュラン・デュラン」が出てきますが、『レディ・プレイヤー1』では、デュラン・デュランの曲は流れません(確か)。
オープニングの曲は、「ヴァン・ヘイレン」の『JUMP』という曲です。
懐かしか~!!ビバ青春時代、若かりし私!
そもそも「死の舞踏」は、14世紀のフランス詩
「死の舞踏」とは、14世紀のフランス詩が起源と言われ、それをもとにした絵画や彫刻などの一連の様式の事を指します。
死の恐怖に半狂乱になって踊り続けるという、想像するだけでも背筋の凍る恐怖感が襲ってくる世界ですが、この背景には、ペストがもたらした影響が大きいという見方がされているようです。
詳しくはWikipediaなどで見ていただくとして、この詩や寓話をもとにした「死の舞踏」という作品群にインスピレーションを受けて、リストやサン=サーンスが、のちに曲にしたわけです。
ちょっと聞いてみたい方は、こちらをどうぞ。
(リスト版)
この曲、ピアニストの「マキシム」が、まるで別の曲のようにかっちょよく編曲しています。
スケートでは、こちらの方が使われやすいかな??
マキシム、随分かっこいい曲にしちゃったなぁという感じですが、これはこれでいいでしょう。
この曲を聴いて家事をすると、なぜかはかどります。
なぜかはわかりませ~ん。
と、いう事で、『レディ・プレイヤー1』で重要なカギとなる『シャイニング』。
興味のある方は、アマゾンプライムで今見られるようなので、見てみて下さい。
あの、ダンスホールの曲も聞くことができますよ。
この曲の事を知りたい人は、「
それと、『シャイニング』には、『ドクタースリープ』という正当な続編となる小説があり(もちろんキングが書いている)、既に映画化され、2019年11月に公開されています。
こっちの方はレンタルとなりますが、プライムビデオで見る事ができます。
さて、「耐えられますかな?」。
それではまた。