こんにちは、かたせうみです。
今日は、5月中旬の旭岳に来ています。
登山愛好家に大人気、日本で最も遅くまでスキーが楽しめる旭岳は、ロープウェーで5合目まで行くことができます。
そして、5合目にはなんと、山に登らずして楽しめる、一周およそ1時間の散策路があり、ギンザンマシコやノゴマ、エゾナキウサギやホシガラスなどを観察することができる・・・、らしいんですよ!
エゾナキウサギ!!
可愛い!!!
ただ、旭岳のシーズンは6月下旬〜8、9月頃。
5月の旭岳の情報は少なくて、山が趣味の友人に聞いても
いや〜、旭岳は何度か行ったけど、5月は行ったことないよ〜・・。
うちはいつも8月くらいだし・・。
5月だったら、気候や状況は到着するまで分からないし、着るものも靴もちゃんと準備した方がいいよ!!
とのこと。
今回、別の場所で探鳥したくて、ついでの気持ちでライトに決めた旭岳だけど、早まったかな・・不安だ・・。
と言うわけで、実際に行ってきて写真があるので、5月の旭岳を考えている人は参考にしてください。
旭岳のロープウェーは、GWの終了とともにメンテナンスに入り、6月まで動かない
旭岳温泉到着!
東川町にはもう春が来ていましたが、そこから車を走らせ30分。
旭岳の麓、旭岳温泉には、まだかなりの雪が残っています。
ここからロープウェーに乗って、5合目の「山頂駅」まで行きますが、旭岳のロープウェーは毎年、ゴールデンウィーク最終日くらいで冬場の運行を終え、6月あたりまで運行を休止します。
私が訪問した2024年は、例年より1週間延びた、5月12日が冬場の運行最終日でした。
もちろんロープウェーを使わなくても山に登れるので、健脚家なら、ロープウェーの運行なんて関係ありませんし、私が行った5月でさえ、ずんずんと下から山に登る集団もいました。
が、なんの準備もなく、かつ山慣れしていない人には結構本格的に登山だと思うので、山頂駅の散策路が目当てなら、ロープウェーの利用が無難です。
(でも、下から登ると、ルリビタキとかコルリとかが見られるらしいです)
5月の訪問を考えている人は、旭岳ロープウェーの運行状況を、HPなどで確認してみてください。
旭岳温泉付近にもハイキングコースや散策路があるが、雪で埋まっていることも!
実は、旭岳の麓、旭岳温泉周辺にも、山に登らずして楽しめる、1周30分〜1時間くらいの散策路やハイキングコースが多数整備されています。
しかし、5月上旬の時点では、温泉街にもかなりの積雪が残っており、散策路の入り口が塞がれていて、入っていけない感じになっています。
案内板のすぐ横から続く、一番目立つ木道の散策路は、すでに雪も溶けていて気持ちの良い散歩ができましたが、1周20分程度とちょっと物足りない。
ウグイスの鳴き声とかはするけれど、鳥はなかなか姿を現さず、見つけられたのは「アオジ」と「ハクセキレイ」くらい。
クロスカントリーコースもあるらしいので、もしかして、よく知っている人なら入れるのかもしれないけれど、案内図を頼りに探してみても、私達は、見つけることも辿り着くこともできませんでした。
しょぼ〜ん(´・ω・`)。
ちなみに、木道の散策路は最近整備されたみたいで、とても綺麗で歩きやすかったです。
しかし・・、なんか、登山道というか、圧雪された横の道からスキーで滑り降りてくる人多数・・。
確か、旭岳のスキーコースはもう終了しているので、ロープウェーへのスキー持ち込みはできないはず・・。
ということは、あの人たち、荷物やスキーを担いで、山に登ってスキーで降りてきたと言うことか・・。
すごいな・・。
しかも、ちょっと離れた登山道を、登っていく集団も何組か見える・・。
ストイックなスポーツを嗜まない私には、異次元レベルの人たちだ・・。
ロープウェーで山麓駅(姿見駅)まで行ってみた!
と言うことで、ロープウェーの山麓駅(温泉街から出ている下の駅)です。
この時期でも20分ごとにロープウェーは運行しています。
山麓駅にある食堂。
今日はすごく空いていたけど、GWや夏のトップシーズンともなると混雑するのかな??
温泉街には、食べる所はおろか、コンビニすら無いから、ここで食事を摂ります。
宿泊する人は、「温泉街になんかあるだろう」とは思わずに、麓の町でなんか買ってきましょうね。
食堂。
会議室っぽいけど、何人かご飯を食べていた。
さて、ロープウェーに乗り込みます。
ロープウェーからの眺め。
結構速い。
この速度で10分くらい乗るのだからかなり上まで行くんだろうな。
10分間の空中散歩は、なかなか快適で、ワクワクします。
じゃ〜ん!
山頂駅到着!!
現在気温は11度!!
私は薄めのヒートテックみたいなもの2枚重ねの上に、上下スキーウェアで、足元は長靴です。
少しも寒くないわ!(古い)
夫も一応、防寒着。
しかし、そこから見た景色に、私達は唖然とした。
えええ!!
なんじゃこりゃ??
一面に広がる銀世界・・。
(この表現、こんな時に使うとは思ってなかった・・。)
恐らく、雪が溶けたら見えると思われる案内板が、雪に埋もれている・・。
と言うことは、散策路は、この雪のずっと下と言うことだ・・。
まだ残る積雪は、2メートルってとこでしょうか・・。
『ちょっと観光でロープウェーに乗ってみよう』みたいな観光客やファミリーは、雪原を前に呆然としている・・。
私たちも呆然としちゃったんだけど、一緒に乗ってきた大学生らしき酔狂な男子たちが、「行こうぜっ!!!」とか言って雪の中を歩き出す・・。
なんか、意外と歩いてるな・・。
どうやら、新雪では無いので、雪が固まって結構歩けるようだ。
少し行くと、散策路の展望ポイントみたいなところがあるから、とりあえずそこまで行くことにして、夫と二人で歩き出す。
地熱なのか陽当たりなのかなんなのか、こうやって、所々散策路の雪が溶けて顔を出しています。
この写真だけ見ると、5月でも結構いけそうに見えるでしょう??
・・・、素人にはいけないから、無理だから。
・・・騙された・・(誰に???)。
途中の案内板。
雪で周囲がよく分からないことになっているし、どこが道なのか分からないから注意。
間違えると、散策路から外れて登山ルートに入ってしまいます。
登山ルートに入っちゃうと、なんの装備もない場合、完全に詰みます。
最初の展望台。
ノゴマやギンザンマシコやホシガラスが見られますって書いてある・・。
確かに周囲はギンザンマシコとセットで撮影されることが多い、ハイマツの林だ。
下の藪から鳥の声は聞こえるけれど、まだ繁殖には早いのか、かなり待っても枝の上には上がって来ない。
声はすれども姿は見えず・・、悲しみ。
こちらは、展望台から見える景色。
散策路にはいくつか池があって、とても美しい。
この池は、確か夫婦池だったかな。
しかし、やっぱりどこまで行けるのかわからないので怖い。
この写真では分かりづらいと思いますが、近くまで行くと落ちそうでとても怖いです。
雪が溶けていれば、多分散策路にロープとか張ってあって分かると思うんだけど、何も無いし、崖っぷちに積もった雪が半端な高さじゃ無くて、めちゃ怖いです。
この先、雪が溶けてる部分を頼りに進もうとしたけど、雪が残る道は足を取られてすごく歩きづらい。
油断するとズボッと雪を踏み抜いてしまい、そのまま片足が雪に埋まる。
下手したら体ごと埋まるかもしれない。
周りの雪が固いから、埋まったら身動きも取れないし、遭難確実。
ちょっと足が埋まっただけでも脱出するのに苦労して、体力消耗激しいので、やっぱりこの先は行くのはやめました。
防寒着と長靴だけでは、5月の旭岳は無謀すぎた。
ただ、リュックにしっかりスノーシューとストックをセットしているガチ山さんも多く、慣れた人はどんどん先に歩いていく様子も見られました。
この日は天気も気候も良かったので、山が趣味の人たちには絶好の山日和だったかもしれませんね。
しかし、私たちのように、普段から山のことなど分からずに、バードウォッチングで散策路を歩こう位の気持ちで行くと、5月の旭岳は無理ゲーだし、鳥にも会えないので(声はすごいするんですよ)、夏の営業が始まってから行くことをお勧めしますよ。
もし行くなら、スノーシューとストックは忘れずに。
あれがあると全然違います。
それではまた。
宿泊したホテルはこちらです。すごい広かった。