今週のお題「もう一度見たいドラマ」
今週のお題は、「もう一度みたいドラマ」ですか・・・。
う~ん・・・。
やっぱり、罪が無くて、皆が頑張っていて、爽やかで甘酸っぱい『ウォーターボーイズ』かなぁとも思いましたが、これ、昔ブログの話題にしたんだよね・・・。
これね
という事でこれを外すと・・。
『この愛に生きて』でしょうか・・。
『この愛に生きて』は今は亡き野沢尚の作品
『この愛に生きて』は、1994年に放送された、フジ系のドラマ。
脚本家であり、ミステリー作家である野沢尚の作品ですね。
安田成美と豊川悦司、岸谷五朗などが出演していました。
DVD化はされておらず、再放送もほとんどないので、今や知っている人は少ないかも・・。
この人の脚本で「素晴らしきかな人生」というのもあるのですが、こちらはDVD化どころか 、VHS化もされていないようです。
私も、この人の作品をいくつも知っているわけではないのですが、しっかりと風呂敷を畳んだラストが素晴らしかった記憶があります。
ミステリーと言えば、始めに大きく風呂敷を広げ、伏線らしきものを張りまくった挙句、ドラマ後半になるにつれて尻すぼみになるものが散見される中、野沢尚のものはしっかりとしたラストで、視聴者や読者を納得させてくれるものが多かった気がします。
「恋人よ」も、ミステリーではないけれど、とてもよかったです。
あ、こちらはDVD化されているようですね。
え、待って・・、すごい高いんだけど・・。
だけどもう、再放送されても『この愛に生きて』は見られないかも・・
『この愛に生きて』は、恋愛要素もありますが、サスペンスドラマとしての方が秀逸です。
ラストに向けての密度はすごかった。
だけどもう、仮に今このドラマが再放送されたとしても、私は見ることはできないかも・・。
ここからネタバレですが、 このドラマ、安田成美演じる「植草 曙美」の子供が誘拐されて殺されてしまうんですよ。
で、躍起になって曙美が色々と調べて、最終的に犯人を突きとめます。
最後、曙美が犯人の首にナイフを突き立て、静かに「カズ(子供の名前。確かこの名前だったと思う。)を返して」と言うのですが、このシーンのカタルシスと言ったらありませんでした。
Wikipediaで調べた所、この辺りはもっと凄惨な感じになる予定だったようですが、大人の事情で今私が書いたような感じになったようです。
野沢尚は2004年に自死されてしまい、もう新たな作品にはお目にかかる事ができなくなってしまいましたが、『この愛に生きて』は、今も私の心に鮮烈な印象を残す、最後までしっかりとした脚本だったと思う作品のひとつです。
だけど、子供が死んじゃうドラマとかもう無理・・。
後半、亡くなる時の回想シーンもあるので、余計無理です・・。
でも、作品としては素晴らしかったです。
ジレンマ・・。
比較的最近のドラマだと「ナオミとカナコ」が面白かったかな?
「ナオミとカナコ」は、原作も読みやすくて面白かったですよ。
奥田 英朗の小説は、読みやすいね。
それではまた。