うみブログ

主に旅行記や、映画の感想などの雑記ブログ

田舎のカワセミと都会のカワセミ

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カワセミは、漢字で書くと「翡翠」となり、その名の通り、翡翠のような美しいエメラルドグリーンと濃いブルーの翼を持ち、清流の宝石とも呼ばれる、美しい鳥です。

 

北海道でも見られるのですが、結構レアで、昨年は一夏探し回ったけれど、お目にかかれたのは僅か1回でした。

探し慣れていないということもありますけどね。

 

で、SNSなどでは毎日のようにカワセミのスーパーショットが流れてくるんですけど、みんな、一体どこで撮影してるんだ???

 

・・・ところが、カワセミは都会ではそんなにレアではないらしい・・・。

というびっくり情報を、ウトナイ湖のネイチャーセンターで聞いたのですが・・

 

神奈川県でカワセミを探す

 

 

そんな訳で、地元神奈川に帰っている時に、カワセミが見られるというスポットに行ってみることにしました。

場所は、小田急線の大和、鶴間、または相鉄線の相模大塚駅より、いずれも徒歩15〜20 分という、どの駅からも絶妙に遠い「泉の森」。

 

駐車場はあるので、車でも大丈夫です。

この公園の詳細はまた別の記事で書くことにし、本体とレンズでおよそ3キロの荷物を背負ってえっちらおっちら到着しました。

 

いや〜重かった・・。

北海道から持ってくるのも重かったけど、これで水筒プラスして歩くのも地味に辛いな・・。

 

泉の森入口側の写真

やって来ました「泉の森」

泉の森到着。なんか、鳥がうじゃうじゃいるっぽい

 

そんな訳で、泉の森到着。

北海道はまだまだ寒いのに、関東はキラキラしてるよ。

森に入ると、色々なところで鳥の声がする〜!

 

あそこにいるのは、SNSでしか見たことのないオナガではないですか?

 

 

あ、オナガだ、初めて見た!

期待に胸を膨らませ、カワセミスポットへ向かいます。

 

※余談ですが、泉の森にはたくさんの水場があり、公園を縦断するように川が流れています。

カワセミはそこかしこで見かけますが、メインは公園の真ん中の池のようです。

 

 

池到着。

なんかイベントやっています。

そして、その下には、天体望遠鏡と見まごうレンズをつけたカメラを三脚に固定して、カワセミ待ちをしている人々多数・・。

 

泉の森池の写真

これは、別の平日の写真。いつ行っても人がいる

 

写真ではよく見えないかもしれませんが、上のデッキにも、カメラを持った人たちがたくさんいます。

それで、一日中、同じ場所で三脚構えて待機している様子。


昔の泉の森にはこの池はなく、敷地の真ん中には川が流れていた記憶があります。

いつの間にか再整備され、池ができ、人為的なカワセミのスポットとなっていたようです。

 

川や池には、いかにもカワセミが止まりそうな木が植えてあります。

う〜ん、あざといな。

これも観光資源なのか・・。

 

話は変わりますが、北海道だと、三脚持ちもいるにはいるけど、基本カメラは手持ち、または一脚か三脚ごと持って歩き回るスタイルが主流なので、一日中同じところで張っている人がこんなにいるのは初めて見ます。

 

・・、なんじゃこりゃ、カワセミガチ勢ばっかりじゃん・・。

 

こ・・、怖い・・。

しかも、数人で来ている若めのグループは、無線を持っている・・。

組織的に動いて、目撃情報を共有しているのか・・??

 

怖い〜・・。

(実際はそんなに怖くはないです)

 

この方々は、単にカワセミを撮影するのが目的なのではなく、カワセミのホバリングやダイビングなど、狙ったショットを撮影するのが目的の、カワセミ専(?)。

カワセミ撮影を生き残ってきた奴らだ・・面構えが違う・・。

 

 

alu.jp

 

 

ていうか、機材も全く違う。


複数のレンズを駆使し、連写性能は私のカメラのおよそ数十倍だし(隣で聞いてれば分かるんじゃ)きっとオートフォーカスも速くてセンサーもたくさんついているに違いない。


みんな医者か弁護士か?!

 

羨ましい気持ちを胸に抱きながら、待機すること数分・・。

ほんとにカワセミがやってきた!

 

泉の森で撮影できたカワセミの写真がこちらです

 

 

「チーチーチー」

という鳴き声が聞こえると共に、日陰から一斉に飛び出すカワセミ狙いの人々。

じっとその時を待っています。

 

カワセミは、池の上を飛び回っていますが、そのうちに、人為的に植えられた、例の枝に止まりました。

 

ええ・・、マジで、ほんとにこんなにギャラリーのいる場所に止まっちゃうんだ・・。

 

無加工の撮って出し。400mmにて撮影

 

この時、私はカワセミが珍しくて色々と写真を撮ったのですが、ガチ勢の人たちは、撮影もするけれど、ホバリング時に備えて、ピントの再調整などをしているようです。

 

しかし、こんなに近くで、しかも簡単にカワセミが見られるとは思わなかった。

カワセミはとっても美しく、そして、短足でとても可愛い。

 

池をカワセミが横断する毎に、芸能人の記者会見並みのシャッター音がこだまする。

羽を広げている鳥は、種族に関わらず美しい。

しかし、変なタイミングで撮影すると、見たことも無い変なポーズの時もある・・。

 

そしたら、そのうちにカワセミは上昇し、超ロングなホバリングを始めた。

マジか・・!

初めて見た!

空中で、まるで静止しているようなホバリング。

背中の青色が光に反射し、キラキラ光ってとても美しい・・。

 

これが、その時の写真。

 

カワセミを400mmのレンズで、およそ10メートルの距離で撮影。トリミングなしの写真

400mmのレンズで、およそ10〜15メートルの距離で撮影。トリミングなし

 

この日はたまたまだったのかもしれませんが、ホバリングの時間が長く、周りのバーダー達は大喜び。

私がこれくらい撮れたのだから、きっとかなり撮れたんだろうなと思います。

 

しかし、私の腕とカメラでは、なかなかフォーカスが合ってくれず、スーパーチャンスタイムを無駄にする・・。

鳥の目センサーもついてないし、やっぱりもう少し楽に撮影できるカメラが欲しいなぁ・・。

 

(参考)キャノンのイオスキスX10にて撮影。レンズは同じくキャノンEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 

 

と言うことで、トリミングするとこんな感じです。

 

上の写真は奇跡の一枚。

この写真は、そもそもピントが来ていないので、トリミングすると痛い・・。が映像的に美しく撮れたのでちょっとお気に入り

これは、お魚獲った時の写真(トリミングあり、距離およそ7メートル)

JPEGで圧縮済み。

ノイズ除去等の加工なし。

 

田舎のカワセミと都会のカワセミ

 

そんな訳で、いとも簡単にカワセミに会え、感動のかたせうみですが、泉の森でも実際は、いつ何時でもこんなシャッターチャンスがある訳ではありません。

 

この後、気を良くした私は、数回同じ場所を訪れましたが、こんなに狙った通りに狙った場所にカワセミが来たのは、初回の1回のみです。

カワセミ自体はこの森で何度も遭遇するのですが、場所もマチマチだし、普通に木で休んでいる事も多い鳥です。

 

別の日に、木で休んでいるカワセミを撮影

初日はビギナーズラックだったと言わざるを得ず、三脚で粘っていた人達も、結局カワセミの写真を撮影できずに午後3時頃には引き上げると言う姿を、何度か見かけました。

 

こう言う写真の撮り方は、忍耐力が必要ですね。

 

所で、清流に棲んでいるはずのカワセミですが、冒頭に記載したように、今や都会ではそんなにレアじゃなくなっていると言う・・。

 

その理由は、やはり、都市の開発により、カワセミが本来棲む場所が少なくなっているというのが要因のようです。

カワセミの方が、都会の環境に合わせて生きているんですね。

(それと、都会の水質が改善されたからという、ちょっと嬉しい説もあり)

 

カワセミは、池の淵というか、河岸の斜面の崖地に穴を掘って巣を作るのですが、昨今の池や川は、コンクリートやブロックなどで固められているので、仕方なく排水溝に巣を作ったりもしているらしいです。

 

生きていくという事は、たくましい事ですね・・。

 

ということで、気候のこともあると思うけど、自然が豊かな北海道よりも、都会の公園の方が、カワセミの遭遇率が高いらしいです。

というのは、これまたネイチャーセンターで聞いた話。

 

しかし、屋台が出ているようなイベントの時に、人をものともせず現れたカワセミには、流石の私もびっくりです。

この日、近くのバーダーさん達も「イベントと演奏があるから、今日はもうカワセミは無理だね。」とか喋ってた(のを、横で聞いていた)んですよ。

 

泉の森では、他にもエナガとかアオサギとかメジロなどを見ることができました。

メジロは実家の庭にも来るような小鳥だけど、これまた北海道ではレアなのよ。

 

夏場は虫やヘビもいますが、泉の森はファミリーにも人気の公園で、散策路も長いので、気になる人は行ってみてくださいね。

 

泉の森の紹介は、また改めて記事にできるといいなと思ってます。

それではまた。