ドラマ『凪のお暇』を楽しみにしています。
2019年夏クールのドラマ『凪のお暇』を楽しみにして見ている。
娘とあーだこーだ言いつつ、中村倫也あたりを愛でながら、高橋一生のダメっぷりや号泣を見るのが楽しい。
武田真治の、絵にかいたような「マッチョにノースリーブ」のゲイママっぷりを見るのもまた楽しい。
だいたい、金曜日の夜なんて楽しいに決まってるのだ。
メディアで発表されている紹介文としては
「空気を読みすぎる主人公凪が、彼氏の裏切りを目の当たりにし、疲れて人生をリセット。ボロアパートで出会ったお隣のイケメンや老婦人との出会いで、人生がまた回っていく。」
と言った感じ。
凪の「空気を読みすぎる」というのは、単純に物事を気にし過ぎて自分の意見を言えないだけで、「空気を読みすぎる」のとは、ちょっと違うんじゃなかろうかという意見は置いておいて、前回あたりの感想を少し。
凪の前職場に、笑顔のかわいこちゃんが入ってくる
前々回あたり、凪の昔の職場に、大阪支社で成績1位だったという、かわい子ちゃんの営業さんが配属される。
彼女がセンスや努力で営業1位を勝ち取ったのは間違いなく、顔だけで成績が取れるほど仕事は甘くない。
というのは想像に易いが、持ち前の愛想の良さやコミュ力から、職場でも可愛がられるようになる。
そこで派閥大好き女性グループが登場。
この女性は、凪にもちょっと意地悪をしていたりした女性グループなんだが、妬みとやっかみで、かわい子ちゃんにこう忠告する。
「八方美人て、言われちゃうよぉ~??」と。
そして、あはははは~!などと言いつつグループは立ち去る。
『あ、これ、昔自分も言われたことがあるな』と思った事は後述するが、誰しもが思う『うわ~、いやな女だな~。』という感じだ。
語彙力不足の夫はこういった場面では、いつもこう言う。
「女の世界は怖いね~。」と。
だがしかし、考え方によっては、この女性グループ、ある意味優しいんではないだろうか??
表では人畜無害ないい顔をしておいて、裏で足元をすくう奴なんて五万といるのだから。
聞く所によると、男は一歩外に出れば7人の敵がいるようだが、意外と女性も変わらない。
賛否両論や批判はあろうが、女性とは、『あまり好きではない同姓の相手』とでも、必要とあらばプライベートティータイムができる生き物なのだ。
これは、生きていくうえで身につけた処世術でもあり、スキルの一部に他ならない。
それを、わざわざ、『あなたのかわい子ぶっている所は気に入らないから私は嫌いよ。だから、ここでちょっと嫌みを言わせてもらうわ。』と、不快の意を表明するとは、自分は敵だと証明してるようなものであり、分かりやすくてやり易いというものだ。
だからと言って面と向かって嫌味を言われれば凹むし、ハッキリいうからと言って、彼女が陰で意地悪をしないタイプとも思えない所がまた嫌な感じだ。
本物の八方美人はそこで悩んだりする
所で、本物の「八方美人」は、そんなこと言われたって、どうしていいのか分からない。
だってそれが普通だから。
誰にでも公平に同じ顔をするのは、テクニックだ。
大体、人によって態度を変えるとか疲れないか?
ここまで来て、ハタと自分の過去を振り返る。
そういえば、『私も昔、そんな事言われた事あるなぁ・・。』
と。
そんな事言われてちょっと悩んだ時もあったが、上には上がいるもんで、自分の行動範囲が広がっていくうちに、自分の100倍以上も愛想や人あたりのいい処世術に長けた人が周りにいることを知り、瞬速で仲良くなり、その人達とは今も仲良しなんである。
類は友を呼ぶとは、よく言ったものだ。
蛇足だが、八方美人と言ってきたのは、大体同年代の男性だ。
女性の場合、割と普通に八方美人な人が多く、これはさっきも書いたが処世術なので、実は本物の八方美人は、同性では気になりにくい。
女性が嫌うのは、相手によってコロリと態度を変える奴だ。
女性から見えるのは、「あざとい」だとか、「可愛子ぶってる」という部分。
だから、八方美人なんて言う言葉じゃなくて、「あざとい」とか、「裏がある」と言った言葉でディスるものだ。
だからきっと、男性と女性では八方美人の定義が違うのだろと思うし、人間関係を円滑に進める技術なのに同年代男子からは八方美人と言われてしまうのは、昔保健体育で習った通りに、一定の年齢までは、男性の方が精神年齢が低いという事なのかもしれない。
で、本題というか、オチ?
ここまで徒然なるままに思った事を書いてきたが、「凪のお暇」の問題の回を見て気付いたことがある。
『仕事してるにも関わらず、ここ◯十年、八方美人とか言われたことないな・・。』
という事だ。
お気づきだろうが、要するに、「八方美人」なんて言葉は、若い子にしか使わないのだ。
ある一定の年齢を超えたあたりから、「八方美人」は、「愛想のよい人」に変わり、更には「あの感じのいい人ね」に様変わりするのだ。
いや、代替わりとでもいうか。
あんなに悪名高い「八方美人」から、「感じのいい」に評価が上がるのだから驚きだ。
もう誰からもやっかまれないし妬みも嫉みもない。
笑顔だから怖がられないし、取引先からは「感じがいい」と褒められる。
こちとら往年の八方美人に磨きがかかって、更に八方美人度が増してるはずなのに高評価である。
不思議だ。
だがしかし、そう思えば、年を取るのも悪くはないなと思ったりもする。
・・、なわけないじゃん!若返りたいよ!
※ 次回から、またゆるい御朱印記事や食レポが再開します。