こんにちは。
私は今、マガンのねぐら立ちを見に、夜明け前の「ウトナイ湖」に来ています。
さむいっ!!
マジで寒い!!!
春と秋にやって来るマガンは、夜明けとともに一斉に水場から飛び立つ姿が圧巻なので、ウトナイ湖や宮島沼などは、マガンの時期には観察する人で賑わいます。
夜明けとともに一斉に飛び立つとは言っても、日の出とともに飛び立つ訳でも無く、それより前の場合もある。
いつ飛ぶかは誰にも分からない・・。
らしいので、少なくとも日の出の1時間前くらいには、現地に到着しておきたいものです。
暗闇の林の中は、想像以上に怖いので注意!一人で行かないでね
という訳で、本日の日の出は5:30前後。
4時30分にはウトナイ湖に到着しましたが、既に先客がいたのにはびっくりぽん。
道の駅側の駐車場には、バードウォッチングとは関係ない人なども多く(車中泊とかトラックの休憩や時間合わせか?)、車が沢山止まっていましたが、マガンを見るならネイチャーセンター側の方がよく見えるとの事で、今日はそっちにトライ。
だけど周囲は真っ暗闇で、すごく怖いよ・・。
ここから湖畔に面している場所は、近い所で「イソシギのテラス」か「ハクチョウのデッキ」。
イソシギのテラスは、視界を遮るものが少なく、マガンの観察に最適だけど、ネイチャーセンターからは真っ暗な道を10分も歩かなければ到着しない。
ハクチョウのデッキは、草に視界が遮られるけど、ネイチャーセンターからは1分半程で到着。
さらに奥には、湖岸の観察小屋とかマガンのテラス等があるけれど、怖すぎて無理・・。
という事で、本日は、ネイチャーセンターから一番近い「ハクチョウのデッキ」にポイントを取る事にする。
先客がいるとは言っても、車が止まっているのを数台確認しただけで、林道には誰もいない。
女性一人とかだと危険かもしれないので、見に行く人は、すぐに湖畔に出られて、比較的明るい道の駅側の駐車場に車を止めて、マガンを観察した方がいいと思います。
おススメは、道の駅からすぐに出られる湖畔か、鳥獣保護センター側に駐車して、少し歩けば出られる東屋あたり。
ネイチャーセンター側は怖いです。
怖すぎて死ぬかと思ったよ・・。
明け方はもう真冬並みの寒さ。防寒と懐中電灯忘れずに
そんなこんなで、ハクチョウのデッキに到着。
周囲はこんなに真っ暗なのに、いつも来る時間の数倍鳥の声が聞こえる。
私には真夜中なのに、鳥の営みは既に始まっているということか・・。
因みに私の今日の装備はこちら
・いつものカメラとレンズ
・三脚
・キャンプ用の折りたたみ椅子
・セーター
・ジーパン
・ベンチコート
・懐中電灯
・ゆで卵とちょっと食べられるもの
・熱いお茶と、水の水筒2本立て
あと、スマホとかお財布、タオルなどがリュックに入っている
どうせ日の出まで待たなきゃだから、椅子を持ってきました。
三脚と折りたたみ椅子を担いで移動するのは大変だったけど、デッキで優雅にお茶でも飲んで時を待つことにしよう・・。
と思ったけれど、とにかく寒い!
まだ日中は20℃位あるし、10月だからと舐めていた。
一応、ベンチコートはダウンであったかいんだけど、下がしくった。
ジーンズは冷えるから、重ねて着られるオーバーパンツかちゃんとしたアンダーを着用してくるべきだったし、靴下も靴も冬仕様にしてくるべきだった。
ていうか、スキーウェアとスノーブーツで来るべきだった・・。
三脚も冷え切っててすごく冷たいし、レンズも冷え冷え。
手袋も忘れちゃった・・。
温かいお茶だけが身体を暖めてくれるが、お茶じゃなくて、もっと粘度のあるスープなどをチョイスするべきだった・・。
ベンチコートのお陰で膝までは暖かい。
けど、とにかくつま先から冷えてくるよぉ~・・(涙)。
☞後で調べたら、この日は特別に寒い日で、10月なら他の日はこんなに寒くなかった模様・・。
夜明け後に出会った慣れた風の観察者とかは、皆既にスキーウェアだった・・。
でもね、日中はライトダウン位で平気なのよ、まだ・・。
レンズが識別できない暗闇から、だんだんと薄闇に移行し、突然マガンたちが騒ぎ出す
というわけで、とっても冷たい三脚にカメラをセッティング。
湖は暗く、カメラが何も認識しないから、ストロボ無しには写真が撮れない。
ストロボ撮影とかして鳥をビックリさせたら不味そうなので、ストロボでの試し撮りは無し。
そんなんでビックリしたマガンが飛び立っちゃったら、他の人に殺されそう。
なので、多分、あの辺にマガンがいるだろう方向にカメラを向け一時休憩。
空に光が出てきた頃に、スマホで撮影した写真がこちら。
折りたたみ椅子を広げて、お茶を飲んだ時間がおよそ5:00
うっすらとオレンジ色を帯びていた東の空は、太陽の光で薔薇色の帯ができて、なんとも言えない幻想的なグラデーションが生じる。
うわ〜、綺麗。
でも、湖面はまだまだ静か。
待つ事およそ10分。
突然、湖面から一斉にガァガァとマガンが鳴き出すと共に、水面の黒い塊が盛り上がり、蠢くように眼前に迫ってくる。
うまく言えないが、ちょっとSFチックだ。
『魔法少女まどか☆マギカ』を知っている人にしか分からない表現で申し訳ないが、まどかが魔女になった時のあの山の様な光景だ。
ほむらちゃんもビックリ。
おわぁ!
これが、マガンのねぐらだちか!!
動画はうまく撮れなかったんだけど、せめて鳴き声だけでもこちらでお楽しみください。
スマホじゃ全く撮れなかったんだけど、声だけでも
— かたせうみ (@kataseumi) 2022年10月12日
#マガンの寝ぐらだち pic.twitter.com/0tSoxRX4iP
黒い山は、明るくなる空に照らされて、だんだんとその姿を現し、すこしづつ群れごとにバラけて飛び立っていく・・。
秋のマガンは少なめ。春のマガンは、秋の約30倍
初めて見た、マガンのねぐらだちは感動でした。
普段は鴨系とかほとんど撮影しないんだけど、ある一瞬から一斉に鳴き始める様や、朝焼けに群れを成して飛び立つ様は、とても神秘的で、不思議な光景です。
それと、1羽が飛ぶと、それに倣って全羽が飛ぶのかと思ってたんだけど、意外とそうではなく、今回見た限りでは、第二、第三陣がありました。
時間的に大差はなかったけれど、陽の射す場所が早い所にある群れから順に飛び立つようで、暗い場所に陣取ってる群れは、ちょっと遅めに飛び立つようです。
ただ、どちらにしても、最後に飛んだ群れは、キッチリ日の出の時間でしたから、これを見たければ、少なくとも日の出の30分前には、現地への到着が必要となります。
さて、今回飛んだマガンの数は、ネイチャーセンターの情報では、3500羽位。
秋は別の場所に寝ぐらがあるらしく、そんなに数は多くはないそう。
所が、春になると、多い時には10万羽のマガンがやってくるという・・。
と、言うことは、今日見たマガンのおよそ30倍が飛び立つ計算。
これは・・、春も見に来なければ!
でも、私にとって朝4時は、早朝でなくて、深夜なの!(涙)
ハードルは高い・・。
早朝のウトナイ湖の写真も見て下さい
マガンのねぐら立ち。
スーパー早起きして見に行った甲斐がありました。
これは、実際に見てみないと迫力は伝わらない・・。
この後、早朝バードウォッチングに突入したのですが、この日はとても天気がよく、レア鳥なども撮れたので、ぜひご覧ください。
湖面が静かだったので、水鏡で撮影できたサギ。
早朝は、鳥の活動時間+人がいない事により、普段ではほとんど見る事ができない位置に鳥がいる事があります。
散策路の真ん中で、エサを探すアオジ。
普段は高い所にばかりいるヒヨドリも、低い枝にとまっている。
ご飯の時間。
トンボを捕まえた。
アカゲラ。
この日は、カラ類の群れの隣で木をつついていた。
今日のハイライト「ベニマシコ」!
ピンクの羽毛が可愛いですね~♡
ベニマシコにも会えたし、マガンの群れも見られたし、今日はラッキー!
実は早朝にシマエナガの群れにも遭遇したのだけれど、移動が早くて写真は撮れませんでした。
秋のマガンのピークもそろそろ。
いつまでいるのかは分からないけど、例年では11月一杯くらい迄らしいので、見に行く方は、防寒対策バッチリにして、気を付けて行ってきてくださいね。
それではまた。